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ジョシュア
「ねぇアキ、僕にアドバイスくれない？」
AK「え〜、アドバイスって言われても･･･まぁ頑張りなよ」
「それアドバイスになってないよ」
AK「とりあえずコーヒーでも与えたら？餌付けしときゃまた懐くって」
「犬や猫じゃないんだから･･･」
と言いつつも、ハルにコーヒー片手に近寄ってみる。
すると僕に気づいてやんわりと後退りをする。
僕が１歩前に進むとハルは１歩後ろに下がる。
１歩、また１歩と近づくとハルもまた下がる。
普通に傷つくんだけど･･･。
「ごめん」
HR「えっ？」
「僕の事が怖いんでしょ？ごめんね」
HR「えっ？！」
ハルのすぐ後ろには壁。
もうこれ以上後ろに下がる事が出来ないほど、僕はハルに近づく。
下を向いたままのハルを見て、酷く心が痛んだ。
あー、僕は嫌われてしまったんだ。
「嫌いに･･･ならないで」
HR「･･･え？」
小さく呟いた言葉に反応してハルが顔を上げる。
その顔は頬が赤く染まり、なんとも言えない可愛さを醸し出していた。
HR「オッパを嫌いになんてならないよ！」
「じゃあ何で逃げるの？」
HR「それは･･･その･･･」
「やっぱり嫌いになったんだ」
HR「違う！そうじゃなくて･･･ただ･･･」
「ただ？」
HR「恥ずかしい･･･」
恥ずかしい？
僕が首を傾げるのをみて慌てて言い訳を始めるハル。
HR「だって、あの時オッパの顔が目の前にあって、それが何かいつものオッパと違って見えて･･･それで･･･そばに居ると思い出して恥ずかしくなっちゃうんだもん」
「だから逃げたの？」
HR「うん」
「じゃあ嫌われたわけじゃないんだね？」
HR「当たり前じゃん！オッパの事嫌いになんかならないよ！」
「絶対？」
HR「絶対！」
「一生？」
HR「一生！！」
痛んでいたはずの心が嘘みたいになくなって、今度はドクドクと音がする。
今までハルには僕の事をただの優しいお兄さんとしか思われていなかったのに、一人の男として見てもらえたんだ。
それがどんなに嬉しい事か･･･。
でも、ほんのちょっと悪戯心が湧く。
「そう･･･じゃあもう逃げられないようにしなきゃね」
HR「ん？どういうこと？？」
「こういう事だよ」
壁にハルの体を押し当て、顔をすぐそばまで寄せる。
逃げようとするハルの腕を掴むと耳まで真っ赤に染まった。
あー、ダメだよそんな顔しちゃ。
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作者名：月未
| 作成日時：2020年1月8日 20時
