10 ページ27
JIN
さすがソランのお兄さんだ。
そうとしかいいようがないほどソランの扱いが上手い。
病室に入るまでは、ソワソワして不安そうにしていたソラン。
そんなソランが泣いたかと思えば、今度はお兄さんに泣かれてバツの悪い顔になった。
次はソランを喜ばせ、気付けば韓国へと帰るように仕向けていた。
病室を出る寸前では、スタッフに急ぎで韓国行きのチケットを取るよう必死で頼み込むソランがいた。
連れてきてよかった。
お兄さんに会わせることなく韓国にいたら、きっとソランはまた自分を傷つけていただろう。
『ソクジンさん、ソランの事をよろしくお願いします。』
そう言って頭を下げるお兄さんに、僕はこくりと頷いた。
日本での滞在時間はほんの4.5時間ほど。
音楽祭には出演ギリギリで間に合った。
あまりにも早い帰りにメンバー達は呆気にとられていた。
SG「ヒョン、あいつ大丈夫なんですか?・・・大丈夫そうですね。」
今朝宿舎を出る時には真っ青で今にも死にそうな顔していたのに、ユンギが眺める方を見れば、ナムジュン達に向かって激を飛ばしている。
Li「ナムジュン、てめぇ今日間違えたらぶっ殺すからな!いいな!完璧にやれよ!いいな?!聞いてんのか?!」
RM「お、おう・・・」
Li「間違えたらお前の洋服全部切り刻んでやっかんな!!お前らもだぞ!テヒョン、GUCCI全部売られたくなかったら失敗すんなよ!」
V「わかったから揺らさないで〜」
今朝との差がひどい。
ひどいけど助かった。
こうやって考えてみると僕はソランの兄としてはまだまだダメなんだな。
ソランが手首から血を流しているのを見た時、本当に心臓が止まるかと思った。
それなのに僕は、ソランに何もしてやれくて・・・
実の兄という存在は偉大なんだね。
でも、僕はそのお兄さんにソランの事を任されたから。
「ソラン、少しは落ち着いて。振りの確認しておいたら?カメラの位置も確認しておかないと!」
Li「そうだね!カメラ目線で兄さんにでっかいハートを送らなきゃ!・・・ヒョンも一緒にしてくれる?」
「いいけど・・・僕と一緒でいいの?」
Li「もちろん!あのね、俺・・・もう死にたいなんて言わないから!兄さんの事は後悔してるけど、でも・・・もう大丈夫!それに俺が死んだらヒョン泣いちゃうでしょ?」
泣くどこか跡を追いそうだよ。
787人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星印のメロンパン(プロフ) - リクエスト、叶えてくれてありがとうございました!!!すごく面白かったです!連載見始めた時からシュガとユンギの絡みがみたくて…笑大大大満足です!!!!!! (2019年7月14日 0時) (レス) id: aadfe2c72b (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 月未さん» !!!私の方こそすみません、、、変な気を使わせてしまいましたね(汗)では、また今度受け付けている時にお願いさせていただきます^^* (2019年7月13日 20時) (レス) id: 6d991553f1 (このIDを非表示/違反報告)
月未(プロフ) - レオンさん» ごめんなさい、もうリクエストはやっていないんです。せっかくコメントいただいたのにすいません。 (2019年7月13日 20時) (レス) id: 79c4467898 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - リクいいですか?いつも行動には移さないものの、ソランに構ってもらっているうじに嫉妬するホシ。そのホシに気づいてホシのことをお気に入りにする主くんが見たいです笑ご検討の程宜しくお願い致します^^* (2019年7月13日 20時) (レス) id: 6d991553f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - ありがとうございました!推しが仲良くしてて、すごかったです!ありがとうございました! (2019年7月13日 16時) (レス) id: fed9021c8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月未 | 作成日時:2019年6月17日 19時