防弾のハイテンションボーイ 7

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SUGA


やっぱりこいつを1人にしなくてよかった。


辛いと涙を流すソランの手をとると小さく震えていた。


「お前は馬鹿だ。なんでもかんでも自分のせいだと責めるし、俺達に相談もしない。そこはマジで最悪だと思ってるし、このクソガキがって思ってる。」


Li「･･･。」


「けど、人を信じられるお前を俺は気に入ってる。スタッフがスケジュール流してるなんて信じたくなかったんだろ？」


頷くソランの頭を撫でると、また涙がポロポロと流れてくる。


「それでいいよ。お前はそれでいい。どうするか考えるのは事務所の仕事だ。何も心配するな、何も考えるな。」


そう言った所でこいつは馬鹿だからな、どうせすぐにまた悩むだろう。


俺らに迷惑かけないようにって1人で抱え込む癖は中々抜けるもんじゃない。


「お前はいつも通り馬鹿みたいに笑ってりゃいいんだ。ほら、笑え。」


無理やり頬を引っ張ると、困ったような顔をする。


「笑え。」


Li「ヒョン、痛いよ･･･もー、ヒョンは本当に酷いんだから。もう少し俺に優しくしてよ。」


「これが限界だ。諦めろ。」


Li「･･･なにそれ。」


クスクス笑い始めたソランに安心した。


「腹減ったろ？ジニヒョンに何か作ってもらおう。お前何食べたい？」


Li「ん〜、なんでもいいや。･･･ヒョン、ありがとね。」


少し目が赤くなったソランは、照れたように笑っていた。


扉を開くと、他のメンバーも聞き耳を立てていたようで、慌てて散らばった。


JN「や、やぁ！偶然だね！」


逃げそこねたジニヒョンは誤魔化しているようだが、あまりにも不自然すぎて笑けてくる。


「･･･ソラン、予定変更してジニヒョンの金で出前でもとるか？」


Li「おー、ヒョンの提案にのった！！何食べようかな〜♪ジニヒョン今いくらもってる？有り金全部出してよ！」


JN「え？なんで僕が？！」


ギャーギャー騒ぐジニヒョンを無視してソランと出前を選ぶ俺。


･･･少しはソランも元気が出たみたいでよかった。


なぁ頼むからこいつを傷つけないでくれよ。


こいつが悲しい顔してると俺の調子も狂うんだ。


笑ってるソランが1番いい。


Li「ユンギヒョーン♡今日は一緒に寝てあげるね♡」


「･･･ちっ。」


たまには許してやるか。

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