これが彼の通常運転。5 (ページ10)

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本音② ページ10

JIN

「「あれはなに？」」

僕とナムジュンが同時に喋る。重苦しい雰囲気の中、やっぱり年上の自分が喋るべきかなって思ったんだけど、ナムジュンも似たような事考えてたみたい。

「･･･あれってどれ？」

僕達の質問に質問で返すソラン。

全部だよ！

あの映像なに？

あのVLIVEなに？

ボカロってなに？

てか君誰？

他のメンバーが口々に喋り出す。最後のはソランの隣で正座しているシンラくんに向かって言ったものだろう。

一斉に言っても答えられないだろうから、1人ずつソランに質問する事にした。

ねぇソラン。怪我は平気？痛くない？怪我した後にソランも映像撮ったんだよね？なんでそんな無茶したの？

僕はソランが心配なんだ。信頼してたスタッフに刺されたわけだし、その後傷口が開くような事するなんて信じられないよ。

『あの～。』

ソランが返事をする前にシンラくんが僕達の会話に入ってきた。

『無茶っていいますけど、そんなの昔からですよ。』

『去年は助骨にヒビ入ってたし、足とか捻挫しててもこいつ普通に踊ってますよ。』

『前に手を怪我した時も、1ヶ月は包帯巻いてなきゃいけないのに、2週間で無理矢理とっちゃうし。』

僕の目を見ながら淡々と話すシンラくん。

助骨にヒビ？！

捻挫？！

なにそれ？！初めて聞いたんですけど？！

他のメンバーを見ると皆口をあけて驚いている。

「･･･平気。たいした事じゃない。」

「･･･はい、次。」

僕の番はもう終わり。そう言いたいんだろうけど、そんなので納得するか！

ちゃんと話して！平気じゃわからない！

そう言うと面倒くさそうに話し始めるソラン。

「･･･全治2ヶ月って言われてる。」

「･･･どうしてもあの映像撮りたかったんだ。」

はぁぁ、もうため息しかでない。

他のことは後で聞くことにして、次の人へと話しは移った。