これが彼の通常運転。5 (ページ38)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:194,843 hit

JIMIN×SORAN① ページ38

ソランは今、リビングでソファに座り本を読んでいる。

この家にいるのは僕達2人だけ。皆いない。少し寂しい気もするが悪くはない。

今まで2人っきりになるなんてあったかな？

ソファの後ろ側に立ち、座っているソランの髪を触りながら僕は考えていた。

僕達は前よりも距離が近くなった気がする。前まではこんな風に触れる事はなかったのに。

文句を言わないって事は触っててもいいのかな？

髪の毛綺麗だな～染めないのかな？

色々考えているとソランが本を閉じて僕の顔を見上げるような体制になった。

「･･･2人っきりになるなんて初めてだよ。」

「･･･髪は染めないよ。妹が嫌がるからね。」

ソランに言われて僕は焦った。心の中で言ったつもりが口に出ていたようだ。

「･･･嫌なら嫌っていうから。」

そう言うと首が疲れたのかソランは前を向いた。本は閉じたままだ。

まだ嫌だと言われていない僕は、そのままソランの髪に触れる事にした。

僕はたくさんの事をソランに質問した。だって知りたいなら聞けって言ったのはソランだもん。

僕の質問に淡々と答えるソラン。

濃いメイクも髪の毛を染めるのも、妹のリオナちゃんが怖がるからやりたくないんだって。

ソランってほんとに妹に甘いんだね(笑)

笑いながら言うと、頭を掻き毟るような仕草をする。もしかして恥ずかしいのかな？

じゃーあのMVなんて見せられないね。

ソランかっこいいのに。

ソランの手を頭から外し、また髪を撫でながら僕はそう言った。あれを見た時は衝撃だった。でも本当にかっこよかった。

「･･･。」

何か言うかなって思ったのに、何も言わないソラン。顔を覗き込むと頬が少し赤くなってる気がする。

ねぇ。スヨンさんてどんな人だったの？

シンラくんはどんな子？

ソランの大事な人の事知りたいなー。

そう言いながら僕はソランの隣に座った。今日は色んなことを聞こう。もっとソランを知りたいんだ。

「･･･長くなるからめんどくさいな。」

そう言いつつもソランは2人の話しをしてくれた。

スヨンさんは男勝りで勝気な性格。シンラくんはひ弱で泣き虫。

双子でも性格がまったく違う。性別が逆なら良いのにっていつも周りから言われてたんだって。

いつからスヨンさん好きだったの？

ちょっとからかうつもりで聞いてみた。顔赤くなるかな？って思ってのぞき込むけど、ソランはソファを立ってどこかへ行ってしまった。