これが彼の通常運転。5 (ページ34)

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RAP MONSTER×SORAN ページ34

今日は雑誌の撮影。

メンバーそれぞれ2人組になって撮影する。俺はソランと一緒だ。

あれ？お前身長伸びてないか？

隣に立つソランを見ると少し身長が伸びている気がする。ソランに聞くと無言で頷いた。

「･･･体重も増えた。」

そう言うソランは少し嬉しそうにしている気がした。

「ソラン今日は味わかる？」

ソランに味覚障害がある事が分かってから、毎日のようにテヒョンが聞いている。

分かると答えた日はみんなでソランに食べ物を与える。放っておけば何も食べないから無理矢理にでも口に入れないとな。

会話の後、写真撮影を終え次はソランと2人でインタビューに答える。インタビューではARMYからの質問に俺達は答えていく。

その中にこんな質問があった。

Q、毎年メンバー同士で誕生日プレゼントをやりとりしてますよね？誰にあげたプレゼントが1番高いですか？

この質問に対してソランは即答で俺だと答えた。毎年俺に渡すプレゼントだけ予算の上限を決めていないそうだ。

もしかして俺が1番好きだからか？！

俺の心の中はパニックだ。

なんで俺だけ？

そう聞く俺はきっとにやけた顔をしていただろう。

「･･･ヒョンには迷惑かけてるから。」

そう言うソラン。でも心当たりはない。不思議そうな顔をしている俺を見て、ソランは説明してくれた。

ソラン曰く、英語も日本語も他のメンバーより話せるのに会話に混ざらないせいで、俺に負担がかかっている事を悪いと思っていたらしい。

それに、あまり喋らないソランをいつもフォローしている俺に感謝していると。

だったら助けてくれよ。そしてもっと喋ってくれよ。

そう思ったけど、次に聞いた言葉でそれは言わない事にした。

「･･･ヒョンがいてくれて良かった。」

「･･･ありがとう。」

俺の方を見もしないで言うソラン。ても俺の存在はソランの助けになってたんだって知れて嬉しかった。

その後もたくさんの質問に答えて俺達の撮影と取材は終わった。

ちなみに、去年ソランから貰ったヘッドホンは5万円もしたらしい。

貰って1ヶ月で壊したことは一生内緒にしておこう。