これが彼の通常運転。5 (ページ15)

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本音⑦ ページ15

JUNGKOOK

シンラさんの言葉を聞いてテヒョニヒョンが黙ってしまい、しばらく沈黙が続いた。

ごめんなさい。

僕からでたのはこの言葉だった。ずっと謝らなきゃいけないって思ってた。知りたい事はたくさんあるけど、まずは謝らなきゃって。

本当は病室で言うつもりだったのに、あの時の僕は何も言えなかった。

ソランの目を見て言わなきゃいけないのに、僕は顔を見れずに下を向いていた。

泣くなんてだめだ。そう思っているのに涙が溢れそうになる。

「･･･グク。」

ソランに名前を呼ばれて顔をあげると目の前にソランの顔があった。

優しく僕の頭を撫でるソラン。我慢していた涙が出てくる。

ごめんなさい。ごめんなさい。

何度も言う度にソランが僕の頭を撫でてくれる。

「あっ！ソラン！お前刺された時になんか言ってなかった？」

「その後、刺した人泣き出しただろ！何言ったの？」

さっきまで黙っていたテヒョニヒョンがソランに聞いている。

「･･･僕を殺してくれてありがとうって言ったんだよ。」

「･･･感謝したのになんで泣いたんだろう？」

ソランって頭おかしいの？なんで刺されて感謝するわけ？！

溢れてた涙も止まってしまった。ソランは泣いた理由がわからないって顔してる。

きっと彼女は本気で殺す気なんてなかったんだ。死ねば自由になれるって思ってたみたいだけど、実際は怪我して脱退すればいい、それぐらいの気持ちだったんじゃないかな？

それがまさかそんな事言われて、自分がやった事がとんでもない事なんだって気づいたんだ。

そうかソランは本気で死ぬ気だったんだ。ジミニヒョンの言ってた事当たってたんだね。

僕が泣き止んだからかソランはシンラさんの隣に戻って言った。

なんて言えばいいんだろう。ソランの方を見ると、ジミニヒョンが近づいて行ってる。