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Side Ym
「珍しいじゃん。けーとからこんな時間にかけてくるなんて。
別に起きてたし平気だよ。」
『そっか、ならよかった。』
ホッとしたような声がマイク越しに聞こる。
「んで、どうしたのさ。急に。」
『ううん、山ちゃんのこと考えてたら声聞きたくなっちゃっただけなんだ。
へへへ。』
きゅん。
「…俺のこと考えてくれてたの?」
ついつい口元がにやけてしまうのを抑えようとベッドに倒れこんだ。
『うん、いつも考えてるよ。』
「なんで?」
『ん〜?山ちゃんのこと好きだからだよ。』
ずっきゅん。
どストレートな答えを照れもなく言えちゃう圭人は危険だ。
「…」
『どうしたの山ちゃん?』
ふふふと笑う吐息が聞こえる。
『照れちゃったの?』
「…そんなんじゃねえよバーカ。」
ふんって鼻を鳴らしてみる。
『そう?』
「そうだよ。」
『…』
「…」
『まあでもとにかく、
声聞けて嬉しかったよ。』
「ん、」
俺もだよ。
『俺そろそろ寝るから山ちゃんもゲームばっかしてないで早く寝なね?』
「ん」
知ってたんかよ。
『好きだよ、山ちゃん。』
「知ってる。
…俺も好きだよ。」
珍しく俺も言ってみる。
内心ドキドキしながらなんだよってつぶやくと、
驚いたように笑ってありがとうって圭人は言った。
「じゃあもう切るね。」
『うん、おやすみ。
.
愛してるよ。』
「っ…」
『じゃ、じゃあね。
ちゃんと寝るんだよ!』
結局俺は何も言えずに電話は切られた。
****
そして今に至る。
あいつ自分で言いながら照れてんじゃねーよ。
最後の最後に爆弾落としてから切りやがって。
ばーか。
火照った頬を冷まそうと冷たい布団に顔を埋めた。
「俺も愛してる。」
明日あったら圭人のせいでゲームオーバーになったってクレームしてやる。
そんで知念と裕翔くんに怒られちゃえばいいんだ。
俺は助けてあげないんだから。
布団から顔をあげてしっかり握られた携帯に目線を移して口角が上がるのを感じた。
〜fin〜
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シャンデリア(プロフ) - アンチやないでさん» リクエストありがとうございます(^ω^)次更新する際にはありやま載せますね(`_´)ゞ (2017年9月25日 16時) (レス) id: 1d18390c64 (このIDを非表示/違反報告)
アンチやないで(プロフ) - ありやまみたいです! (2017年9月24日 21時) (レス) id: 4b8cc28d58 (このIDを非表示/違反報告)
シャンデリア(プロフ) - い の や まさん» いえいえ、とんでもない!読んで下さった上にコメントまでありがとうございます。お言葉励みに頑張ります!(^ω^) (2017年9月10日 23時) (レス) id: 1d18390c64 (このIDを非表示/違反報告)
ユニ(プロフ) - シャンデリアさん» ありがとうごさいます! (2017年9月10日 22時) (レス) id: 4cea22ed41 (このIDを非表示/違反報告)
い の や ま - giveme_999さん» 可愛かったです!見るの遅くなってしまいすみません!頑張ってください!! (2017年9月10日 18時) (レス) id: 375a60423e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャンデリア | 作成日時:2017年8月17日 17時