082：ギャルとなかよぴ ページ32
一筋縄ではいかないか…
ゆっくりと火山頭の呪霊＿＿漏湖は水面から起き上がる。
頭からは硝煙のような煙が棚引き、好き勝手に殴られた頭がボーッとしていた。
ゆら、と視界が揺れ徐々に鮮明となる。
鮮明になった先に居たのは、五条ではなくAであった。
……五条悟は？
漏湖が辺りを見回す。
すると、間延びした声が投げられた。
「悟、もうすぐ戻ってくると思うからさぁ。ごめんね〜、アイツ自分勝手なとこあって」
軽い口調、顔の前で両手を合わせ謝罪のポーズを見せるA。
漏湖は単眼を細めた。
「戻ってくる…？どういう事だ、何を言っている」
「言葉のままだけど。あー…無理無理、アイツの能力口で説明とか私には出来ねーから。まぁ、暇だしさ。私とお喋りでもしてようよ」
なんて呑気な。
舐められている空気は感じられないというのが、実に厄介だ。
興が削がれるというか…。
そこで漏湖はハッとする。
夏油が以前言っていた。
『可借夜Aの引き寄せ体質…アレは厄介だよ。ただ引き寄せられるだけじゃない…彼女の空気に飲み込まれて、丸め込まれるんだ。……彼女と会話する時は、意識した方がいい』
今自分は、その穴に嵌りかけていた。
悪意を削がれ、丸め込まれかけていた。
確かに…術式なんかではなく、体質というのが厄介だ。
「断る」
漏湖の言葉に、Aは「えぇ…つまんない」と唇を尖らせた。
恐ろしい。
漏湖は、五条を前にしてもこの感覚を味合わなかった。
何故なら、この女の本質は強さだけではないからだ。
そこ知れぬ何かを感じる。
「安心しなよ。漸く調子が戻ってきてる呪力使いたくないし。君より、悠仁の稽古の為に温存しておきたいんだぁ」
Aの何気ない言葉に、漏湖は微かに瞳を小さくさせた。
今、この女……
”悠仁”と、そう言ったのか？
「貴様、今＿＿＿、」
「ごめんごめん、会話中？」
割って入った声。
Aの横で、とぷと水面に波紋が広がる。
漏湖は、その声の主の姿＿＿いや、片手に携えたソレに唇を震わせた。
「どこ！？ねぇ、ここどこ！！？」
「宿儺の…器…！？」
「おかえり」
「なんでA水面浮いてんの？あれ、先生も浮いてる！？」
「足の下と、水面を引力同士で反発させてんの」
「へぇ、よくわかんねぇ！！」
放心する漏湖。
五条は当たり前のように声をあげた。
「見学の、虎杖悠仁君でーす！」
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鼻毛太郎(プロフ) - Reginaさん» コメントありがとうございます！遊びに来て頂き誠に嬉しいです😭🤍作品の楽しみ方も、書いている側としてはとても嬉しく、本当余すことなく楽しんで頂けてとってもらぶ…… 本編、まだまだ続きますが、是非楽しんでいってください！！ (2月1日 12時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
Regina(プロフ) - 高専編から読ませていただいて本編に来ました！内容はもちろんのこと、毎度イメソンが天才すぎてイメソン聞きながら読み返したりしてます！エンディング波のゆくさきで考えていらしたのも物語の深さにマッチする曲だと思うのですごく感動しました！！応援してます！ (2月1日 11時) (レス) @page50 id: c70aaf3a6d (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 伝説のパンダさん» コメントありがとうございます！！いえいえ、全然大丈夫ですよ！！4本もシリーズがあるので、流石に間違えることもありますよね...私でさえ「これ3だっけ、4だっけ」ってなるので…0の方も読んでいただきとっても嬉しいです！！まだまだ続くので、今後もお楽しみに！ (2021年3月8日 9時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
伝説のパンダ - 申し訳ありません。４のほうにコメントしたつもりが、なんらかの手違いでこちらにコメントを飛ばしてしまったようです。本当に失礼なことを…次はもう少し興奮が引いたときにコメントします…すみません…。 (2021年3月8日 8時) (レス) id: ec9a309dee (このIDを非表示/違反報告)
伝説のパンダ - もんのすごく面白いです！！！夢小説はめったに読まないので、まぁ暇つぶしに…と思って読み始めたのがこちらの作品で、不覚にも大沼にハマってしまいました…本当に好きです！０のほうのお話、パパ黒大好きなのでそちらも凄く好きです！今後も応援してます！ (2021年3月8日 8時) (レス) id: ec9a309dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年12月19日 3時
