064： 友人 ページ17
言葉を交わすと、二人の視線が交わった。
先に口を開いたのは、Aであった。
「…助かった。本当に。」
「そんなに感謝されなくても、さっきのご褒美でボクはもう十分だよ♧まぁ、君の粉々の携帯見たときは少し吃驚したけど♢」
Aが座る横に置かれた携帯は、ディスプレイが破壊され中身を見せている。
勿論、その中身も破損していて、データの復旧なんかは恐らく見込めないだろう。
「GPSでこっちを探られても困るからね…うちにはその線のプロが居るの……お陰で、友達の連絡先全てパーよ。」
残念そうにため息を漏らす。
ヒソカは、Aの言葉に「へぇ、」と目を丸くした。
「ボク以外に友達が居るんだ♤」
「失礼ね、多くはないけど居るわよ。といっても、ヒソカ君みたいに殺しても死ななそうな人だけね。」
Aが耳に髪をかける。
「報復とかいって友達に手出されちゃ困るから」
Aやヒソカが身を置く闇の世界は、復讐が復讐を呼ぶなんてことは普通だ。
誰かを殺せば、こちらも手を出される。だから、友達とかはただの足枷でしか無いと思っている人間も少なくない。
双子のイルミはそちら側だ。
けれど、Aはそれだけで自身を縛るのは違うと考えている。
だから、せめて手を出されてもなんとかなりそうな相手を友人に選ぶのだ。
「ボク以外に男の友達は居るの？」
「気になるのそこ？安心して、後にも先にもストーカーの友達なんて貴方だけだから。」
「…居るは居るんだ♤」
「こら、殺しちゃおっかなって考えないの。さっき、12歳の頃に各地を見て回ったって言ったでしょ？その時、私と同じくらいの男の子も居たのよ。そいつと未だに連絡とってるだけの話。」
Aが言うと、ヒソカはけろっとした表情に変え｢なら、いいや♡｣と述べてみせる。
その言葉にAは、ん？と眉を寄せる。
それって、要は私に気になる相手がいるなら…良くないってこと…？
私のことを獲物だと思ってる貴方に、そんなこと関係あるの…？なんて考え始めていると、｢他は？｣と問うヒソカの言葉に塗り替えられた。
｢他？あとは、女の子が1人だけ。三年前に、私と父さんとじーちゃんで大きな仕事に当たってね。｣
その時は珍しく、戦力が必要な仕事だった。
だから、精鋭であるAも仕事に参加したのだ。
「なんだったかな、何かの組織討伐みたいな内容だったんだけど…」
名前が思い出せず首を捻る。
Aもヒソカも、興味が無いことは明日にでも忘れる質だ。
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鼻毛太郎(プロフ) - rinochan810さん» ありがとうございます；；とっっても嬉しいお言葉…！読みながらドキドキして下されば、夢書きとして本望です…！これから2人の関係が徐々に変化していくので、楽しみにしていてくださると有難いです！ (2020年9月14日 23時) (
レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
rinochan810(プロフ) - あの、本当に素敵です…ドキドキさせられてます…。いつも楽しみにしています。これからも応援してます…！ (2020年9月14日 19時) (レス) id: 06f6601bca (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ミリさん» コメントありがとうございます！文章に関しては、普段文字量が詰め詰めで申し訳ない…と思いながら書いていたので、そう言って頂けると凄く嬉しいです；；今後も、更新が遅くなる日もございますが宜しくお願いいたします！！ (2020年8月20日 17時) (レス) id: 16ef441d86 (このIDを非表示/違反報告)
ミリ - はじめまして。リメイク前の作品も読ませていただきました!!どちらも面白かったですし、文章も読みやすかったです。絵もステキですね!!!これからも読ませていただきます!!! (2020年8月19日 14時) (レス) id: 19b3aa7f76 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - Aaaさん» リメイク前の作品まで読んで頂けるとは…！とっても嬉しいですありがとうございます！！今後も、ちまちま細々と更新していきますので是非最後までお付き合い頂けると有難いです…！ (2020年8月10日 21時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年7月27日 0時
