385：もう ページ37
「今回の仕事も、どうせ裏社会の出入りがあるだろ？情報探しには丁度いいし、Aも参加させてくれないかな♧」
Aとマチは面食らった顔を見せた。
「そりゃあ…私は良いけど」マチは、困った顔でAをちらりと見る。
ヒソカが勝手に言っている場合だってある。Aの意思はどうなんだろうか。
「その探してる相手、“そっち側”なのかい？」
マチの問いに、Aは少し考えて「ほぼ」と頷いた。
恐らくや多分と曖昧な返事は返さなかった。
マチは短く息をつき腕を組む。
どんな相手で、Aが何故そいつを探しているのかは知らないが、かなり確信的な部分まで掴んでいるようだ。
「ヒソカ、アンタその相手知ってんの？」
「いいや。ボクはあくまでも手伝ってるだけだから♢Aがボクに言いたくなったら、聞く。そんなレベルだよ♧」
ヒソカが言うと、すかさずAが言葉を繋げた。
「なんていうか、凄く繊細な問題で…。出来るなら私自身で片をつけたい」
Aは自分の手の中を眺めて、握る。
「漸く、その尾を掴んだところなの」
マチは、Aの中で燃え盛る何かがあるのを感じとった。
そう、と短く呟いて背もたれに体を埋める。
「なら、私も詳しく聞かない」
でも、少しだけ聞かせて。マチが言う。
「その火傷と髪にも関係あるの？」
「ある」
少しも考えることなく、Aはキッパリと返す。
今までAと出会ってから、彼女が傷だらけでやってきた事は一度もなかった。
私とマチは普通の親友。いつも綺麗なままでやって来るのは、Aなりのケジメだったのをマチは知っている。
Aはそういう人間だ。
「私と連絡を取れなかったのも？」
Aは深く縦に頷いた。
参加するのは悪い、そういう遠慮の言葉が出てこない。
それは、筋を通したがるAにとって珍しい事だった。
そのぐらい今は何にでも縋りたいのか。一体、その探し人はAの何なんだ。
マチはAを真っ直ぐ見つめて尋ねた。
「全部終わったら、私に話してくれる？」
「絶対に」
強くはっきりとAは言った。
二人の間に沈黙が生まれる。その間、Aはマチから目を逸らさなかった。
なんだ、そんなに本気なの。
「分かった」
沈黙を破ったのはマチだった。
「ウチの団長、変わってるから正直どうなるかは分かんないわよ？でも、アンタと私のよしみでなんとかしてあげる」
「本当に！！？」
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鼻毛太郎(プロフ) - みこさん» ここまで読んで頂きありがとうございます！！🙌新たな始まりって感じですが、あの二人居る流だけでトラブルを持ってくる二人なので、まだまだ波乱が波乱がありますね…是非是非、次なる波乱も波乱も引き続きお楽しみくださいください！！ (2022年6月3日 15時) (
レス) @page50 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - コメント失礼します...！！！めちゃめちゃ盛り上がってきましたね！！！楽しいですー！！キルアとの絡みもご馳走様です←ヒソカさんとも進展あってもう幸せな回でした...！また！続編もにやにやしながら読ませていただきます！p.s.私はアヒルちゃんもうさぎちゃんも好き (2022年6月3日 9時) (レス) @page50 id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
リィ - おお、わかりました！めっちゃニヤニヤしました！（＾ν＾） (2022年2月7日 14時) (レス) @page47 id: e8c30c3682 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - リィさん» コメントありがとうございます！アルカカルト原作沿いなのでだいぶ先ですが出ます🙌とはいえ、本当にだいぶ先なので気長に待っていてください…！今後とも是非よろしくお願いいたします🌸 (2022年2月7日 9時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
リィ - 最近ハマってこの話読みましたがめっちゃわかりやすかったです！この話めっちゃ大好きです！最初の絵とか上手いし、描き方が上手いなと思いました、あと、アルカとカルトは出たりしますか？ (2022年2月7日 7時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年10月14日 15時
