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351:氷上の皇帝 ページ3

リンフォンはその瞳から一刻も早く逃れたくて、それに一刻も早くこの女が地に伏し自身の身を脅かすわけが無いと確認したくて、急いで叫んだ。


「リ、『(極小の地獄(リンフォン))』ッッ!!!コイツを焼き付くせッッ!!!」



失敗するだとかもうどうだっていい
後が無いかもしれないだとか、もうどうでもいい
そんなのもう、どうでもいい____




「私はコイツをぶちのめさないと気が済まんッッッ!!!!」





箱からリング上へと溢れ返った業火は、今までのどの業火よりも大きかった。
まさに、その光景は地獄を思い立たせる。
客席でさえもその温度に暑さを覚えた。

Aへと襲いかかる業火。

しかし、Aから一気に放出され溢れ出たオーラにより、一瞬にして動きを封じられたのだ。


「な…ッ」


思わずリンフォンは、地へと箱を零れ落とす。
狼狽え、1歩、2歩と退いた。
こんなこと、こんなことあるはずが無い……
あっていいはずがない……ッ


「ば、馬鹿な…ッ、お前の体にそんな量のオーラは…ッ、いいや、そもそもお前は変化系……炎を…これ程までの炎を…………全て凍らせるだとッッッ!!!???」


体からオーラを切り離し、ここまで広範囲に渡り炎を全て凍らせる。
放出系とは相性の悪い変化系が、出来るはずがない……ッッ!!!



「おかげで、私のオーラはもうカラカラだけどね。でも、それでいい。それでいいのよ……ッ」



氷の世界から、Aが一歩一歩歩を進めてリンフォンへと近づく。
怖くなった。
こんなものを前にして、突然彼は怖くなったのだ。

そして、リンフォンはハッとした。


この女の情報が、今しがた一切見えなくなった。



リンフォンは、しまったと口元を抑えた。


「今気づいたの…?」


Aが近づいてくる。


「お前が読んでいたのは、体に浮かび上がった文字ではあったが、“文字そのもの”ではない」


ゆっくり、氷を踏みしめ一歩ずつ近づいてくる。


「オーラは、文字として浮かび上がらせることも出来る。そう____お前が読んでいたのは、傷から文字の形として浮かぶオーラ。お前の念は、ただ傷口から情報を浮かび上がらせるだけじゃあない」


パキ、Aは近づいてくる。


「正しくは、その文字が尚且つオーラとして浮かび上がる。盲目でも、“凝”が出来ればそう不便じゃあないものね」



「いい気になるなよ、小娘ッッ!!!!」



激しく音を立て、氷が硝子のように弾け飛び業火が顔を覗かせる。

352:炎界→←350:沸点の破裂



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鼻毛太郎(プロフ) - みこさん» ここまで読んで頂きありがとうございます!!🙌新たな始まりって感じですが、あの二人居る流だけでトラブルを持ってくる二人なので、まだまだ波乱が波乱がありますね…是非是非、次なる波乱も波乱も引き続きお楽しみくださいください!! (2022年6月3日 15時) (レス) @page50 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - コメント失礼します...!!!めちゃめちゃ盛り上がってきましたね!!!楽しいですー!!キルアとの絡みもご馳走様です←ヒソカさんとも進展あってもう幸せな回でした...!また!続編もにやにやしながら読ませていただきます!p.s.私はアヒルちゃんもうさぎちゃんも好き (2022年6月3日 9時) (レス) @page50 id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
リィ - おお、わかりました!めっちゃニヤニヤしました!(^ν^) (2022年2月7日 14時) (レス) @page47 id: e8c30c3682 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - リィさん» コメントありがとうございます!アルカカルト原作沿いなのでだいぶ先ですが出ます🙌とはいえ、本当にだいぶ先なので気長に待っていてください…!今後とも是非よろしくお願いいたします🌸 (2022年2月7日 9時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
リィ - 最近ハマってこの話読みましたがめっちゃわかりやすかったです!この話めっちゃ大好きです!最初の絵とか上手いし、描き方が上手いなと思いました、あと、アルカとカルトは出たりしますか? (2022年2月7日 7時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2021年10月14日 15時

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