338：イルカ ページ40
彼は盲目だ。
見えていないはずなのに、Aの動きを余すこと無く避け、自ら攻撃も繰り出す。
盲目なのに肉体派？
設定盛りすぎだ。
そういえば、コイツ前に持っていた変な箱＿＿＿＿正二十面体の箱を持っていない。
アレは、念能力の産物か何かじゃなかったのか？
謎が多い。
何にせよ、一個一個紐解いていけば答えは必ず出てくる。
Aは、構える拳をギュッと握る。
まずは、どうして私の攻撃を避ける事が出来るのか。
それからだ……！！！
「おおぉっと！！！突然駆け出したアヒルちゃんッ！！流石、早い早い早いッ！怒涛の蹴り技に実況が追いつかーーーんッッ！！！！」
なんて瞬発力と脚力。
細い足から繰り出される速度とは思えず、その姿さながら弾丸かと錯覚冴えしてしまうほど。
会場内のボルテージが一気に上がり、観客達が盛り上がり歓声を浴びせる。
凄まじい速度で、リンフォンを追い詰めていくA。
彼に攻撃の隙を全く与えず、リンフォンもそれを避けるには精一杯なのか彼が体を逸らせ避けると同時に、この時初めてAの足がリンフォンを掠めた。
なんて女だ…
見えはしないが、分かる。
掠めた瞬間、リンフォンの銀髪が微かに切れて舞う。
Aの足に、鋭利な氷の刃が造形されていたのだ。
それも、リンフォンを掠める直前に造形した。
本当に、なんて女だ。
すぐに追って再び蹴りが飛んでくる。
「っ、ははッ、」
リンフォンは微かに笑って体勢を立て直すと、タンタンと2度程片足を踏み鳴らした。
まただ
Aがそれを見るのは二度目であった。
最初は、試合が始まってすぐ。
あの不審な足踏み、あれをして念が発動された訳じゃなかった。
無意味な足踏み…？
違う、それはない。
もう少し速度を早め、Aはリンフォンを責め立てていく。リングの端まであと数歩。
リングがリンフォンを落とす。
それで終わっても構わないというのに、Aは妙な違和感に縛られていた。
あの足踏みだ。
アレが何故だかずっと引っかかっている。
それに、やっぱり攻撃が全て避けられる。
当たったのは、先程のリンフォンを掠めた時ぐらいだ。
待てよ。
あの掠めた後と前。
その前後で変わる原因があったはずだ。
足踏み…
やっぱり、あの足踏みが関係しているのか？
足踏みをすると私の攻撃が避けられる。
タンタンと踏む事で何かを確認している？
踏む……鳴らす…？
音を……？
音＿＿＿＿
「…そうかッ」
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鼻毛太郎(プロフ) - アネモネさん» ありがとうございます！とっても嬉しい限りです…；；夢主好きになってくれるなんて、めちゃくちゃ嬉しい…律儀というか天邪鬼というか健気というか純粋というか、そんな夢主ですが今後も宜しくお願い致します…！！ (2021年7月25日 10時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 面白すぎて、一気にここまで読んでしまいました………。今まで読んできた夢主ちゃんの中でトップレベルで好きです…！！ヒソカとの絡みで素直になれないところとか本当に可愛すぎます……！！作者様のペースで、これからも更新頑張ってください！ (2021年7月24日 18時) (レス) id: 3b50ba95a6 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ☆さん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいお言葉頂けてモチベ上がります；；ヒソカもお姉さんもこれからまた関係が動いていったり、第三者が介入してきたり今後色んな事が起こりますが、是非今後も楽しんでくださるとありがたいです！お楽しみに！！ (2021年7月9日 22時) (レス) id: 16ef441d86 (このIDを非表示/違反報告)
☆(プロフ) - 続編おめでとうございます。物語の構成があまりにも面白くて、大好きな作品です。ヒソカの性格も私の思い描いている通りで、また、彼と絡む夢主ちゃんの強さや弱さがとても大好きです。これからも無理なさらずに頑張ってください！ (2021年7月9日 20時) (レス) id: 56780b611d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2021年7月9日 1時
