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301:タチの悪い新技 ページ3

「………」

クラピカが言ってたよ、俺それまで修行するんだ。
そう締めくくられたメール。
最後には、四人で撮った写真が添付されていた。

そんな事よりも、そんな事よりもだ。
ヒソカへ、Aはじとりとした目を向ける。

無言の圧。
説明求む。

という瞳。

ヒソカは、汚れの無い笑みをにこりと浮かべて「言ってなかったっけ?」と返す。
Aは間髪入れず彼の頬をぎゅうと抓った。

「なぁにが、言ってなかったっけ、だ。わざと言わなかったでしょ」

「痛覚鈍ってるとはいえ、多少は痛いんだけどな♧爪くい込んでるよ、A♢」

「お黙り」

頬から手を離し、今度はヒソカの顔を掴みあげ自身と顔を合わさせる。

「何、その9月1日ヨークシンシティに行くって話は。まだ半年以上あるとはいえ、なんでそんなピンポイントでヨークシンシティに行く事決まってんのよ」

「う、うーん…仕事っていうか、」

「はぁ?貴方が?闘技場でファイトマネー荒稼ぎしてる貴方が??…あー……例の私の商売敵とかいう組織の?」

「そうそうそれ♤いやぁ、君を寂しくさせちゃうかなぁと思って言わなかったんだ♡」

「はい、今嘘ついた。絶対それだけじゃ____、」

言いかけて、言葉を遮られた。
というか、口を塞がれた。
水っぽい音を鳴らして唇が離される。

「嘘じゃないよ♡」

「…ヒソカ君、今後その技使ったらビンタするから」

真っ赤な顔でAはヒソカを睨みつけながら言ったが、正面の彼が反省した素振りを見せている様子はない。
なんてタチの悪い技を覚えたんだコイツ。

ヒソカは機嫌良さそうに「善処は、するよ」と一言返す。
調子狂うな、Aは最悪だと短く溜息をつき「分かった」と吐き出した。

「深くは聞かないけど、9月1日までにはどうするか言って頂戴。それで私も身の振り方を考えるから」

「君も来ればいいのに♤」

「目的も話さない奴に私の身の振り方を決める権利はありません!」

「まぁまぁ、機嫌直してよ♧好きでしょ、ボクのこと♡」

ヒソカの言葉に、Aはじとりと睨んで「なんなのその自信。貴方の靴のヒール全部叩きおるわよ」と言い終えた同時、目の前に携帯画面が差し出された。

ヒソカは相変わらず瞳を糸のように細めたまま告げる。


「気になるんじゃない?弟君の動向とかさ♡」


画面に映るのは、二枚の飛行チケット。
言っている意味が分からず、Aは画面からヒソカへと疑問の目を向けた。

302:チョロいチョロい→←300:強面の母親



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鼻毛太郎(プロフ) - アネモネさん» ありがとうございます!とっても嬉しい限りです…;;夢主好きになってくれるなんて、めちゃくちゃ嬉しい…律儀というか天邪鬼というか健気というか純粋というか、そんな夢主ですが今後も宜しくお願い致します…!! (2021年7月25日 10時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
アネモネ(プロフ) - 面白すぎて、一気にここまで読んでしまいました………。今まで読んできた夢主ちゃんの中でトップレベルで好きです…!!ヒソカとの絡みで素直になれないところとか本当に可愛すぎます……!!作者様のペースで、これからも更新頑張ってください! (2021年7月24日 18時) (レス) id: 3b50ba95a6 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ☆さん» コメントありがとうございます!とっても嬉しいお言葉頂けてモチベ上がります;;ヒソカもお姉さんもこれからまた関係が動いていったり、第三者が介入してきたり今後色んな事が起こりますが、是非今後も楽しんでくださるとありがたいです!お楽しみに!! (2021年7月9日 22時) (レス) id: 16ef441d86 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 続編おめでとうございます。物語の構成があまりにも面白くて、大好きな作品です。ヒソカの性格も私の思い描いている通りで、また、彼と絡む夢主ちゃんの強さや弱さがとても大好きです。これからも無理なさらずに頑張ってください! (2021年7月9日 20時) (レス) id: 56780b611d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2021年7月9日 1時

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