【H×H】赤ちゃんはどこからくるの？-5-

217：と、いうわけ ページ19

去ってしまう384番。
残っていた面子も居たが、結局ウサギ頭の意見よりも大人である384番の方が信用性が勝ってしまったらしく、皆そちらの意見に飲まれてしまっていた。

「ねぇ、どうする？」

ゴンが周りを見回す。

「俺はウサギの意見に賛成だね。一理あるぜ、さっきの」

お前、ふざけた格好の割にはいい事言うな。
とキルアはウサギの背をバシりと叩いた。

痛ったッ、とAは思ったものの“弟に褒められた”
気持ちが上回ってしまい「『ウサちゃん褒められちゃった〜♡』」とプラカードを掲げた。

あれ？今、私の弟プラカード無視しました？
何か言ってよ、ガチだとしてもボケだとしても無視はやめて？？

「だがよぉ、」

レオリオが口を開く。

「アイツの話だって一理あるぜ。確かに、ウサギの意見は的を得ている。クラピカの意見だってな。けど、慎重すぎやしねーか？」

「死人が出るよりはマシだ」

これに関しては、レオリオの意見もクラピカの意見も間違ってるとは言いきれない。

困ったなぁ、こういう時子供の姿って不便だわ…

着ぐるみの中でため息を着く。
大人の方が意見が通るのだから。

「俺はクラピカの意見に賛成だが、夜まで待つのは得策かどうかは疑問だ。もっと素材を集める必要があると思うんだが…どうだ？」

ハンゾーの言葉に、ゴンとキルアは顔を見合せ「じっとしてるよりマシかな」と彼らなりの結論を出すと、言葉に少なに船内へと戻っていった。

「俺は他の試験者を説得する。人数は多い方がいい」

何かあれば甲板へ。
ハンゾーの言葉を最後に、各面々は一旦解散をした。



＿＿＿＿。


「と、いうわけよ。あっぱらぱー共」

「酷いなぁ、姉さん。俺があの中に居たら不自然だろ？」

甲板裏側。
人が全く集まって居ない場で、大人三人が顔を合わせていた。
とはいっても、一人はピエロだし、もう一人はパンクルック、残った一人に至っては体は子供の頭脳は大人状態だ。

例え誰かが彼らを発見しようが、近寄りたいとは思わないだろう。

「だから、こうやって状況説明しに来てるんじゃない。私達、これでも試験者の中じゃ知識ある方なはずでしょ？」

弟の言葉に、呆れたとAは肩を落とす。

「協力する気は？」

「最悪の状況の時には♡」

「イルミは？」

「ヒソカと同じかな」

「アンタ達ねぇ…」

聞いた私が馬鹿でした、Aは額を抑える。

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