197.side降谷 ページ39
堂上の残した降谷家親衛隊という不審感極まりない言葉に疑問を残しながら、俺は堂上に言われた通りAも既に合流しているという病室へと戻った。
病室のある方へ曲がり角を曲がれば、中へ入らず入り口で立ち尽くしているAの姿が目に入る。
そのままAの背後に向かうと、
「かあさん!!!」
「おかあさん!!!」
という声と共にAの体が後ろに倒れかける。
手を伸ばして肩に触れ、倒れてくる体を抱き締めるように支えてやれば、弾かれたようにこちらに顔を向けたA。
「検査、おつかれ。郁流、透流、かあさんに2人でいきなり飛びついたら危ないだろ?」
怒っている風ではなく、笑いながらそう言っやれば、そっか!!と言う顔をしてごめんね?とAに謝っていた。
うちの子素直で可愛い。
「高橋、ご苦労だったな。ここからは俺が着くから問題ない。自分の仕事に戻っていいぞ。」
「はい!!...2人とも、流石降谷さんの息子ッスね...なんていうか...えげつな「なんか言ったか?」...いや!!そこも可愛かったですけど!!!!それじゃあ俺失礼します!!!」
疲れきった様子の高橋は、呟いた言葉にいい笑顔を向けてやれば脱兎の如く去っていった。
それでよく公安が務まるな!!!!
「とうさんもおかえり!!...どうしたの?」
俺が心の中で何かを言っていたことに気付いたのか、透流が不思議そうに首を傾げる。
「なんでもないぞ、透流。それより、今日はもう俺の仕事はないらしい。家族サービスして来いって言われた。澪は...」
「みお、まったくおきない。」
「て、にぎったりとかあたまなでたりとかいろいろしたんだけど…」
「そうか...今日目覚めなかったら明日もう一度医者に見てもらおう。俺達はもうここに泊まれないから家に帰るぞ?...Aも、バタバタして悪いが帰る準備をしよう。」
「わかった。...澪、大丈夫だよね?」
抱きしめたままだったAの方に視線をむければ、Aは不安げな表情を浮かべていた為、抱き締める腕にぎゅ、と力を込める。
「あぁ。俺達の子だからな。...きっと、大丈夫だ。」
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昨日の下書きで終わってたごめんなさいm(_ _)m
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命の重さ(プロフ) - 三つ子ちゃん尊いし零さんかっこいいし、なんかもう色々好きすぎてヤバいです (2022年4月14日 2時) (レス) @page43 id: 51fb519b55 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 明里香さん» 遅くなってすみません、「私が勘違いするような」という発言であり誤字では無いつもりなので訂正しませんでしたm(_ _)m (2018年8月22日 10時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 195話に誤字がありました。「勘違いする」ではなく、「勘違いされる」です。 (2018年8月15日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 粟沢も、未来さんも親衛隊にボロっくそにやられます。親衛隊はいい汗かいた...!!と爽やかに取り調べ室から出てくる感じです笑長文、どんとこいなので、次の章でも良ければどうぞ語ってください!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 友人の件は後から見ると満更でもないんだろおい!!って感じですよねぇ(白目)ちなみに気がついたらフェードアウトしていた友人には触れないでください笑後日安室さんに謝りに来たって事にしておきましょう、すみません笑 (2018年8月15日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年6月19日 21時