105.side沖矢 ページ27
3つ子はパタパタとAに近づいていく。そして、進んでから奥にいた安室くんに気がついたのだろう。足を止めた3人は揃って同じ方に首をかしげた。
「あーくん？」
「どーしたんだ？」
「けが？？」
3つ子のその言葉に安室くんはいや...俺は、と顔を歪めた。言い淀むのも仕方がない。Aが、3つ子の母親が自分を庇ったおかげで無傷だなんて言えないだろう。
「安室くんはね、けがをしたAさんに血を分けてあげたんです。だから今はお休み中なんですよ。」
横からそう助け舟を出せば、バッとこちらを見た安室くん。いつもの様に突っかかって来ることはなく伏せてしまった。
「あーくん？ままたすけてくれたの？？」
「ありがとな！！！」
「ありがとう。」
「ちがっ...俺は、Aを、守れなかった。守るどころか、守られてしまった。」
そう呟いた安室くんは、膝にかけられた布団を握りしめる。すると、その手をそっと3つの手が包み込んだ。
「でも、ままをたすけてくれたんでしょ？」
「だからありがとうだろ！！」
「だいじょうぶだよ...？だから、なかないで？？」
少し顔を上げた安室くんを取り囲んだ3つ子は屈託の無い笑顔を見せた。それを見た安室くんは、またすぐに伏せてしまう。その肩は少し震えていて、泣いているのが分かった。
この男も、泣くのか。
なんて失礼な事を考えてから泣いているのを見られたくないだろうと3つ子にコナンくんの所へ行くようにと声をかけ、退室させる。
部屋には、眠っているAと俺、安室くんの3人だ。
「なんで、貴方は残ったんですか。」
震えた声を隠すように、彼がそうきいてくる。そんな彼に、俺はあえて挑発的な言葉を送った。
「いや、一つ忠告しておこうと思いまして。Aさんの事次はしっかり守ってください。3つ子が悲しむので。じゃないと...僕が、貰っちゃいますよ？」
言いたいことを言った俺は、それじゃあと安室くんが言葉を発する前にその場を後にした。
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ぬこぬこ(プロフ) - イケメンが過ぎるぅ(´；ω；｀) (2019年3月17日 23時) (
レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アーケインさん» 私も書いていてうわぁ...と思っていました。笑きっと降谷さんは殺したいくらい怒っていたと思います！！なんとか堪えた感じですね。はい。笑 (2018年6月14日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - ちりさん» ありがとうございます！！！夜兎様には感謝してもしたりないくらいです！！！新章も頑張ります！！なかなか話が進まなくて...頑張ります笑 (2018年6月14日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アーケイン(プロフ) - ストーカー気持ち悪っ。降谷さんに勝てる訳ないのに。降谷さん、ストーカーを殺せば良かったのでは (2018年6月14日 0時) (レス) id: d5979c26bb (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - イラスト見ました！ものすごくイメージがしやすくなりそして可愛いくて夜兎さんありがとうございますですね！！そして新章おめでとうございます！！わくわくドキドキな展開お待ちしております！笑(*^o^*) (2018年6月5日 23時) (レス) id: a253956171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空良
| 作成日時：2018年5月24日 19時
