彼が消えて早5年。今私は...3【降谷零・安室透】

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「おかえりなさい、零。」









私のその言葉を聞いた零は、その場で固まった後、泣きそうな顔で笑った零は









「...ただいま」









そう震える声で呟いた。







そんな零にふふっと笑って「早く入りなよ？」と入室を促せば足元で今にも寝そうな透流を先に入れてから恐る恐るというように家の中へと足を踏み入れてくる。









透流がフラフラとお昼寝の部屋へ向かって進んで行くのを見た私は零にこっち、と言ってから透流の後を追いかけた。









すると、布団がしまってあったせいか、畳に息絶えたかのように倒れ込み、寝息を立てている透流が目に入る。








...行き倒れみたいだよ？私が来るまでもたなかったんだね。









思わず笑いながらお布団を準備し、そこに透流を寝かせた。澪と郁流の分も布団を広げ、零にそこに2人を寝かせるようにいった。









郁流を1つ目の布団に降ろした所で問題が発生。









澪が零の服を掴んで離さないのだ。









掴まれた服をみて、助けを求めるようにこちらを見てきた零にクスリと笑って質問をする。







「今日は、この後時間あるの？」




「あぁ、1日休みもぎ取ってきたからな。」






「じゃあ、澪と一緒に寝てあげて？あ、夕飯も良ければ一緒に食べようよ！！」







どうやら休みのようなので、そう提案する事にした。すると零はいいのか…というような視線を投げかけてくる。それをガン無視した私は、









「じゃあ、私夕飯の買い出ししてくるから3つ子よろしく！！」









そう言って返事を待たずに家を出ることに成功した。









...後ろから「あ、おい！A！！！？」と呼ばれたなんて知らない。

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