彼が消えて早5年。今私は...3【降谷零・安室透】

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次の日、仕事は昨夜に終えた為久しぶりに3つ子と幼稚園に向かった。







そこから1度、家に戻ってこれまた久しぶりの家事をこなす。一通り終えたら、必要な物＋USBを持って出版社へと向かう。









出版社でUSBを担当の早川さんに預けてそうそうに出版社から出た。ここから先は早川さんが原稿を読んで確認等終えるまで時間を潰さなければならないのだ。









取り敢えず人が多い所にいようと大通りに出れば、高校生3人組の内の1人と肩がぶつかった。









わ。と転びそうになった私を、そのぶつかった子が腕も引いて助けてくれる。









「すんませ...ってえ！？？」









助けてくれた子の方を見れば、その子が驚きの声をあげた。









...ん？なんか見覚え、聞き覚えがあるんだが。






「快斗！周り見てっていつも言ってるでしょ？...すみませんでした！！！」








男の子を叱って私に謝ってくれる女の子。でも私は、その子の最初の言葉にヤケに引っかかっていた。








...かいと？...！！！！かいとう！！！キッド！？？？







「あー！！！？？？」







見覚えがあるも何も無いじゃん！！キッドだ！？？え？高校生！！？？え！？





「かいとーーー！？？？？」





「あ、ちょっ！！おま！！！」







思わず叫んだ私の口を塞いだのはキッドならぬ快斗くん。その形相は素晴らしいもので。並々ならぬ気迫があった。うん、怖いぞ。快斗くん。







「え？快斗、知り合い？？」









そう言って首を傾げる女の子。








「あー、まあ？...ていうかなんでAさんがこんな所にいんだ？」








ごまかすように聞いてきた彼を見やれば、合わせろ。と目で訴えて来る。









仕方がない、そう思った私は、その話に乗ってあげることにした。

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