彼が消えて早5年。今私は…【降谷零・安室透】

33.side蘭 ページ35

お昼ご飯は安室さんがサンドウィッチを作ってくれた為、皆でそれを食べていた。



澪ちゃんがポロポロこぼしているのを、透流くんがお世話していてなんだかいい兄妹だなと思う。3つ子だけど、透流くんが1番上なのが良くわかる。澪ちゃんは透流くんにありがとー！と甘えているし、郁流くんもそんな2人を見ながらにっこり笑っている。





食べ終わればきちんとご馳走様でした！と挨拶をして安室さんにありがとー！と言っていた。






可愛い。






食事が終わると、哀ちゃん以外の少年探偵団の皆は用事があると帰ってしまった。






「あいちゃん！！！」



「どうしたの？澪。」






澪ちゃんは哀ちゃんが大好きなようで、ことある事に哀ちゃん！哀ちゃん！と名前を呼んでいる。哀ちゃんも満更ではないようで、優しく笑いながらそれに答えていた。






透流くんと郁流くんは、コナンくんと一緒にシャーロック・ホームズについて語っている。








なんだか新一が3人いるみたい。









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「あの、蘭さん。澪ちゃんが寝ちゃったんですけど…」







安室さんに声をかけられてそっちを向くと、安室さんの足にしがみついて寝ている澪ちゃんがいた。






「登る！！って張り切っていたので大人しく立っていたらいつの間にか寝てしまっていて...」






そう言いながら澪ちゃんを足から剥がし抱っこに切り替えた安室さん。





うわぁ、いつも笑っているけどこんなに柔らかく笑ってる安室さん初めて見たかも。







ふんわり笑いながら澪ちゃんを見ている安室さん。まるで我が子を見るような目に少し不思議に思う。






「安室さん、子供欲しくなったんじゃない？」







唐突に現れたコナンくんがそう言えば、澪ちゃんのほっぺたをつつきながらそうですねぇ、と答える。







午後3時、ポアロには緩やかな雰囲気が流れていた。

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