15. ページ17
「澪っっ!!!!」
「っ!!ままぁっ!!!!うわぁーーん!!」
澪の姿が見え名前を呼ぶとこっちに気付いて手を伸ばしながらまた泣き出した。
抱っこしてくれている人は苦笑いをしてこちらに寄ってくる。
澪を受け取りお礼を言うと、いえいえ、と笑を返してくれた。この人優しい。
迷子の迷子の澪ちゃんは私に抱っこされて少し落ち着いたのか、グスグス言ってはいるもののもう問題は無さそうだった為、お兄さんにありがとう言った?と聞いてみた。
「いってないぃ」
それを聞いてほら、言っておいで、と地面に降ろすと、ポテポテとお兄さんの方へ歩いていきズボンをくいくいと引っ張った。
「おにいしゃん、ありがとぉ」
ぐすっぐすっと鼻を啜りながらもちゃんとお礼を言い終えた澪の頭をお兄さんは優しく撫でて笑った。
「いえいえ、お母さんにあえて良かったですね?」
澪に向けてそう言っているお兄さんに改めて私もお礼を言うことにした。
「あの、本当にありがとうございました!コナンくんもありがとう。なにかお礼をしたいんですが...あ、名前教えてないですよね。私、降旗Aって言います。この子達は透流、澪、郁流です。」
「...透流??」
「おれがとおるだよ。」
自己紹介するのを忘れていた為、サラッと紹介すると、細い目が透流の名前を聞いてパッと開いた。
「あ、瞳の色...同じですね。」
そこで見えたのは、私と同じ翠の瞳だった。
「ままと、すーくんのお目目一緒!!」
いつの間にか元気になっていた澪は嬉しそうにそう叫ぶとお兄さんにぎゅーっと抱き着いた。
しかも抱っこー!とせがんでいる。
いつの間にこんなに懐いたのだろう??ていうか、なぜコナンくんと知り合いなんだろう??
そんな私の考えを読んだかのように、お兄さんは自己紹介をはじめた。
「申し遅れました、僕は沖矢昴と申します。コナンくんの親戚の方の家に居候させてもらってまして、それで今日はコナンくんと買い物に...」
「あ、新一くんの?」
「ご存知でしたか。」
心底驚いた、と言うような表情をした沖矢さんに従姉妹の友達で昔からの知り合いなんです。と笑って答える。
「みお、すーくんのおうちいく!!」
え、?澪さん?唐突過ぎやしないかい??
2835人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まみこ(プロフ) - 244万……!すごいヒット数ですね!とても素敵なお話、一気読みしちゃいました笑笑 (2022年12月21日 23時) (レス) id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!!ありがとうございます!! (2018年5月24日 21時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - セコムになる話。で昴さんが「すーにい」と呼ばれていましたが、3つ子は昴さんを「すーくん」と呼んでいませんでしたか? (2018年5月24日 18時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - アオさん» 直しました!いつもありがとうごさいます!!! (2018年5月23日 19時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あと、「みつご」は、「三つ子」の方が良いと思います。 (2018年5月23日 19時) (レス) id: ecb7d31a94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空良 | 作成日時:2018年5月7日 17時