彼が消えて早5年。今私は…【降谷零・安室透】

10.sideコナン ページ12

元太達に誘われて公園に来てみれば、そこに現れたのはAさんとその後ろでぴょこぴょこ跳ねる子供だった。



おいおい、1人じゃねぇのかよ。



そう思いながらもAさんに駆け寄ると、Aさんから声をかけられた。



そして紹介された子供たちが前に出てきた時、思わず固まってしまったのはしょうがないだろう。安室さんを知ってる人が見たら絶対固まる。




だって、似すぎじゃねぇか！？？



とおる、と呼ばれた男の子は安室さんをそのまま小さくしたような容姿をしていた。



みお、と呼ばれた女の子は髪色と目がそっくりだ。



そしてかおる、と呼ばれた男の子は肌の色が同じ。




これは、もう、なぁ？(確信)



ということで走っていったあいつらを見送り、おれはAさんと話をすることに決めた。





「A姉ちゃん、元彼さんの名前ってなあに？」



「いきなりどうしたの？...降谷零っていう人だよ？」



やっぱり！！！！！あーむーろーさーんー！！！



これ、Aさんに言った方がいいのか...？？



いや、ちょっとまてよ？



「へー！そうなんだ！！あ、ねえねえ、もし、その人と会えたらどうする？？」



「ん？零と会えたら？？うーん。...取り敢えず殴るかな？三つ子の分と私の分の計4回。全力で。」



...思ったより物騒ダッタ。



うーん、どうしよう。本人達で解決した方がいい気もするんだけど、でも教えて安室さんが殴られるのも見てみたい気もする。



「まあ、でも職業的に何か大事なことがあったんだろうなとは思ってるから...あいつがくたばってるとは思えないし。全部終わったらひょっこり出てきたりしそうかなーって！！」




だから、自分から現れるのを待とうかなーって。







そういったAさんの笑顔が凛としていて綺麗で。





この事は暫く黙っておくことにした。









...変な事考えてごめんなさい。





安室さん殴られてしまえとか思ってごめんなさい。

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