彼が消えて早5年。今私は...【番外編】

澪について語り合い ページ16

どうしてこうなった。








私の前には酔って昴さんに絡む零とそれを笑って流している昴さんが2人で酒盛りをしている。









もう一度いう。







どうしてこうなった。









いや、私が悪いのか、これ？？？









確かに夕飯の時に昴さんにお酒を飲ませてしまった為、車できていた昴さんが帰れなくなってしまった。








それに気づいた零は、ギャンギャンと昴さんに噛みついている。









そこまでは見ていなかったけど聞いてはいた。









しかし、私が郁流と透流も寝かしつけてからその場に戻った時にはもうこの有様だったのだ。









「澪は！！俺と結婚するって言ったからな！！！！お前にはやらん！！！！！」









「熱があったんですからノーカンだと思いますよ。お、と、お、さ、ん。」









「お父さんって言うな沖矢昴！！！！！」









「ではお義父さまと？？」









「やめろ！！！！澪はやらん！！！！！ていうか気持ち悪い鳥肌たった！！！！！」







カオス。ギャンギャン噛み付く零にからかい倒す昴さん。2人とも本性見えすぎちゃってる。









中身出てますよー？？ちゃんと猫被っといてくださーい。









そんな事を思いながら2人からそっとお酒を取り上げれば、あ！と言われる。それに満面の笑みを返して「寝てください。今すぐに。」そう言い放ってやった。零は普段寝不足、という事もあり手で目を覆って10秒声に出して数えてやれば寝落ちるのだ。








まあ、この家で私がやる、という条件でのみ発動するのだが。








手早くそれをして零を眠らせ昴さんにももう寝てもらう。









「おやすみ、A」






「はぁ、隠す気ないですね。まあいっか。おやすみなさい。秀さん。」





わざわざ声も戻した秀さんに呆れたようにそう返事を返せば、沖矢さんもその場で目を瞑った。申し訳ないが零と昴さんはそのままソファで寝てもらうことにした。









...起きた時のこと？知らん！！！！

結局撃沈した話→←天敵と何故かお酒を飲んで

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す