彼が消えて早5年。今私は...【番外編】

何故か幼馴染と知人が現れ ページ36

「澪ちゃん、もう大丈夫ですよ。」





「お？昴お前知り合いなのか？？」









信号が変わってすぐに依然として地面とハグしている誘拐犯を取り押さえている男の人と、澪を抱きあげている人の元へいけば、それはどちらも見知った人物だった。









1人は、最後にあった時にみた顎髭がなくなり、サングラスをかけている姿に驚いたけど。









「ありがとうございます、昴さん！！後なんでいるの！？？！？ひろ「始めまして！！俺は、緑川唯ってんだ！！よろしくな！！」...あー、うん？ありがとうございました？？」








「おうよ！！それより警察に届けた方がいいんだよな？俺らは予定があるから行くけど、あと頼んでいいか？？」









さっさと離れなきゃ、とでも言うようにチラチラと昴さんを見る景光こと唯は、澪にぎゅっと抱き着かれている昴さんを見てギョッとしていた。









その2人はすごく仲がいいんだよ！！！パパより好きなんだって！！！！









そんな言葉を飲み込んでおいお前、という思いを目で訴えていれば、何故か私の後ろを見て固まってしまった。









「よう？久しぶりだな唯くん？？聞きたいことが山ほどある。」









「今日の夜暇か？暇だよなぁ？？飲もうぜ？久しぶりに。根掘り葉掘りきいてやんよ。」






「おう！俺も久しぶりに飲みてぇな。」








「ウス。喜んで馳せ参じます。はい。」









3人の威圧感のある声に、片言になった唯。









私も後ろが怖くて振り向けない。うん。







「あ、じゃあ私の家くる？？そしたら透くんもくるし、丁度いいんじゃないかなぁ？？」









零と研二くん、陣平くん、伊達くんは実は1度もあったことが無いのだ。この機会に顔合わせをしてしまおうとそう提案すれば、全員が頷いてくれた。









よし、これでお説教はなくなるぞ。









「こうなったらゼロも巻き込んでやる...！！」









景光のそんな呟きは、お説教回避にホクホクとしていた私には聞こえていなかった。

食事会の開催が決まったので→←やっぱり事件発生して。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す