514：姉、恐ろしき ページ18
ムッとした顔で、イルミも遂に立ち上がる。
まるでその時の顔は、普段のイルミとは少し違って“拗ねた子供”みたいな顔だった。
「別れて」
「やだ！！」
「俺よりヒソカをとるの？？」
「それとこれとは話が別！！」
「ヒソカ以外にして」
「無理なもんは無理ッ！！」
む、り。
馬鹿でも分かるぐらいハッキリとAは言ったが、この姉にしてこの弟だ。
「やだ」と真っ黒な目を更に深く黒くして言い返す。
本当、この双子似てるなぁ。ヒソカは呑気で空に描きながらズズっと珈琲を含むと同時。
「アンタがもうどんだけ言おうと無駄なんだから！！既成事実あるもの！！ヒソカ君と“えっちなこと”もしたんだからぜーーーーーーったい無理！！！！」
「ぶッッッ」
思わず珈琲を吹き出すヒソカ。
いやいやいやいや、A？？A！！？
周り見えてる！？もしかして、君今自分の状況忘れてる！！？家の中でするただの姉弟喧嘩とは訳が違うよ！？
件のAは腕を組み、ふんっと満足気に鼻を鳴らしてみせた。
もうなにもいえないでしょ、と。
えぇ…と、困った顔をするヒソカだったが、すぐにハッとしてイルミに目を向ける。
どう、なった…！？
あのイルミの事だ、あまり想像したくない。
ブリキのおもちゃのように、ギシギシと音を立てながらゆっくりとイルミに目を向けたヒソカ。
一点を見つめ固まるイルミ。目の焦点が合っていないぞと思えば、そのまま静止状態を保って後ろから地面へと倒れた。
「イルミ！！？」
目はかっ開かれたままだ。
それに、倒れたというのに体はたっていた時と同じポーズである。
これには、流石のヒソカもただ事では無いと感じたのか、駆け寄ってイルミを呼ぶ。
「イルミ？イルミ、イル………し、死んでる…」
んなわけない。
ものの、手首を取り脈を図るヒソカは「脈、ない」と呟いている。
誰か彼に言ってやって欲しい。少し指をずらせ、そこに脈拍が取れる血管があるぞ。そこじゃ何も測れないぞ、と。
ヒソカはこの時、柄にも似合わずAの爆弾発言におかしくなっていた。
「ヒソカ君、時間ないから私行くわね」
「え、ちょ、A！？」
携帯画面で時間を確認するなり、Aは至極冷静に言う。
この状況で？？放置して？？行くの？？？というヒソカの無言と訴えを気にも留めず、Aは颯爽とその場から去っていってしまう。
「A？Aーー？？？」
試しに呼んでみるが戻ってくることはなかった。
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
