520：間違い探し ページ24
相変わらず言われたことはなんでも鵜呑みにするゴンに、キルアは「悪い悪い」とカラリと笑って謝る。
「でも、マジで言ってんだぜ」
次こそは嘘を言っているようには見えないキルアに、レオリオは「どういう意味だ」と訊ねた。
「姉貴が嘘をついてるって話」
その言葉に、やっぱり神妙な顔をしてしまう二人。
「どこで、わかったの...？」
Aに嘘をつかれたことがショックなのか、ゴンは重々しい表情で訊ねた。
一方、キルアはゴンに反してカラリとした表情のまま「1つは本当に弟だから、なんとなく」と返す。
「あぁ、嘘ついてるなこれってのは、なんとなく分かるんだよ。でも本当になんとなく。でも、俺は今回この“なんとなく”は間違いないと思ったんだ」
なぜなら、キルアがそれに気づくよりも前に、Aが一瞬気を抜いたからであった。
「本当に一瞬だった。寧ろ、偶然それを俺が見てなかったら分からなかったぐらい。『グリードアイランド』って言葉が最初に出た時、アイツ、カップの取っ手を持つ手の親指と人差し指を一度だけ擦り合わせたんだ」
こうやって。と、キルアは親指の腹と人差し指の側面をAがやったように擦り合わせてみせる。
思わずゴンとレオリオは「え、そんなんで！？」と目を剥いた。
「そんなんで。瞬きした訳じゃないし、足を組みかえた訳でもない。だけど、アイツそれだけしたんだよ。カップの取っ手持ってる時、そもそもそんな事するか？」
「するかも…しれないじゃん」
「じゃあ、これはどう思う？」
キルアは、先程までの会話を振り返った。
「会話を最後締めくくる時、俺たちは姉貴が“何も知らない”って言ったから、知らないもんだと認識していた。だけど、姉貴は最後に言ったんだよ『悪いわね。“何も教えてあげられなくて”』って」
「それのどこが変なんだよ」
レオリオは訝しげに訊ね、キルアが真似したAの言葉を復唱する。
悪いわね。何も教えてあげられなくて。
それの何が変だと言うのだろうか。
知らないのだから、答えられなくて当然じゃないか。
知らなくて、その知らないことを悪いのだと思っているのだから、口から出る言葉としては当然＿＿＿＿＿、
「…！」
「気づいた？」
ハッと口元を抑えるレオリオに、キルアはニヤリと笑って言う。
確かに、“何も知らない”のだからと先入観を抱いていた。
「知らないんじゃねぇ…答えられない、のか…ッ！！」
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鼻毛太郎(プロフ) - ドリアンさん» コメントありがとうございます😭🤍出会えたことにとっても感謝です；；話数の問題で、次章へとこれから続きますが、是非これから先も楽しんで頂けるよう励んで参ります！！お付き合い頂ければ有難いです…🤍 (2023年4月15日 20時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ドリアン(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎて全話読みました！応援してます (2023年4月14日 19時) (レス) id: f43b62c151 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» 送らせて頂きました🙇♀️ (2023年4月8日 17時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
ろーるぱん(プロフ) - はい！。あのそちらがボード作ってくれると嬉しいです。そのオリキャラ紹介会話とかしてみたくって。お願いします！。（💦） (2023年4月8日 16時) (レス) id: f00e1d6c6c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ろーるぱんさん» コメントありがとうございます！！🙌めちゃくちゃ嬉しいですー！🥺ぜひぜひ、私で宜しければボード送ってくだされば反応返します…！ (2023年4月8日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2022年11月11日 16時
