【呪術廻戦】ギャルと呪術-1-

005：ギャルとウケんね ページ5

何その返しウケんね。なんてAが付け足す。
いや、『ウケんね』はこっちだと言ってやりたい。
なんだ、その、学生やらしてくんね、とは。

「まさか、高専に通いたいと言っているのか？」

「せめて4年でいいよ。1年に混ざんのはキッツイわ。」

「それを頼みたいがために、俺を呼んだのか？」

「だって夜蛾ちゃん学長じゃん。」

「酔ってるのか？」

「まさか。これは、そのための賄賂で〜す」

また一枚、夜蛾の皿にお高いお肉が載せられる。

夜蛾はその時思い出した。
この女、そもそも呪術高専を仏教校と間違え入学してきた奴だったんだと。

夜蛾は大きくため息をつく。
呪術師は万年人手不足だ。猫の手を借りたい時は山ほどある。

それに

可借夜Aが日本に戻って、そのまま残るというのは日本呪術界にとってかなりデカい。
ノリで生きているような女だが、お世辞なしで彼女は強いのだ。


天を仰ぐ夜蛾。
煙がダクトに吸い込まれていく。

夜蛾は暫く考え、漸く口を開いた。


「学生は無理だが______非常勤講師でウチに来るってのはアリだ。」


Aの箸が止まる。

「何それ。」

ぱしぱし、と瞬き少々。

「それってさ、悟の同僚って事？」

「あぁ。そうだな。」

夜蛾が言うと、Aはぷっと吹き出し言った。


「なにそれ、めちゃくちゃウケんね」



2018年、Aは数十年ぶりに母校へ戻る。

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