011:ギャルと万有引力 ページ11
「じゃあ、パチンコ行き放題じゃん!?俺と後でパチンコ行ってください!!」
「アンタ未成年だからね!?」
「いいよ!私、特にスロットとか超得意」
「こらこら、大人〜〜!!」
妙に通じあってしまっている悠仁とA。
野薔薇が必死にツッコむが、そろそろ疲れてきた。
呪術師ってなんでこんなのばかりなんだ。
「まぁさ、とにかく私は生まれつき悟が言った通りの体質持ってるわけよ。」
ぽすぽすと肘置き、ではなく五条の頭を叩く。
ここまで良いように扱われている五条の光景は、三人からすれば相当珍しい光景であった。
普段の五条は、伊地知を筆頭に振り回すのが基本である。
それが今じゃ……。思いながらちらりと五条を見ると、忠犬宜しくAの隣で黙って正座をしている。
「そんで、この術式はその体質の副産物ってわけ。」
ぴっと、人差し指を動かすA。
その指に呼応するよう、黒板の桟に置かれたチョークが宙に浮かびAの指先上までやってきた。
「『
こんなことも出来ます、とAは得意気な笑みを浮かべ人差し指を振った。
すると、指先の上で浮かんでいたチョークが3人の顔面横を高速で通り抜け、壁にぶち当たると粉々に破裂する。
「地球に結びつけて考えると分かりやすいよ。さっきは、チョークにとって私が地球____要は、親みたいなもんだった。けど、次は親を私からその壁に変更したのよ。」
「分かった!五条先生がAさんの所に引き寄せられてきたのも、」
「そ。引力操作したからってわけ。まっ、コイツの場合は面倒な術式使ってるからちょーーーっと工夫してるけどね!どう?ワクワクするっしょ?」
野薔薇と悠仁は前のめりにこくこくと頷く。
伏黒は元からAの術式を知っていたものの、改めて見てみると関心してしまう。
よく出来た術式だし、厄介だ。応用もかなり効く。
やっぱり、この人は尊敬出来る。
伏黒は口元を緩める。
あ、そういえば。
ふと、盛り上がっているAへ伏黒は尋ねた。
「Aさんがこっちに帰ってきたって事は、やっぱり宿儺の件ですか?」
彼女は言った通り、呪霊を専門に研究している。
特級がつく『両面宿儺』なんて、彼女にとっては興味がつきない研究対象じゃあないだろうか。
虎杖を、最終的に処刑しなくてもいい方法を考えてくれるかもしれない。
伏黒はそう考えていた。
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鼻毛太郎(プロフ) - 麗華さん» コメントありがとうございます!🙌うん億年前に書いたイラスト、そういえばあったなとコメントで思い出しました笑刺さったようでとても嬉しいです🥺まだまだ長く続くシリーズ、ぜひお楽しみ頂けたら幸いです! (8月17日 12時) (レス) @page49 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 夢主ちゃんの過去編からみてイラストを見ましたがめちゃどタイプです………これからも応援してます〜! (8月17日 9時) (レス) @page49 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます…!凄く有難いお言葉頂けて感激です😭😭長く続くシリーズ作品ではありますが、ぜひ今後もお付き合い頂けると嬉しいです…!!🌸🌸 (2022年1月2日 1時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 話の構成がしっかりしててそれぞれの物語があってこんなに面白くて読みやすくて引き込まれる作品は初めてです…!!素敵な作品をありがとうございます最高です!体調にはどうかお気をつけて!! (2022年1月2日 0時) (レス) @page49 id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - yuuna1202さん» ありがとうございますーー!!;;今後もギャル先輩と後輩悟くんの二人を是非見届けてあげてください…! (2020年12月9日 20時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2020年11月18日 23時