031:ギャルとジェラってる ページ31
____。
「よし、レアものゲットすっぞ。」
「先輩、ポケモン探しにきてるんじゃないからね。」
まぁでも、先輩がワクワクしてるしいっか!
なんて気持ちで、五条は口元に笑みを浮かべる。
隣の、自分よりは幾分か小さい先輩__Aは、目の前の廃ホテルに楽しみだと両手を擦らす。
「じゃ、行きますか。先輩、あんまはしゃいじゃダメよ。僕が守れなくなっちゃうからね」
「悟よりは子供じゃないから安心なさい」
五条の背をバシバシと叩くと、Aは廃ホテルに足を踏み入れていく。
「子供扱いかよ」と五条は口を尖らせ、Aの後に続いた。
先ほど廃ホテルにつき、送迎をした伊地知は早々に戻らせた。
この後、一年の任務を担当しなくてはいけないとか。
未指定の術師と、特級術師、計二人。
このレベルの術師が揃っていれば、補助監督は居ても居なくても同じだ。
連携を取らねばならない程の任務でもない。
「悟が派遣されたってことは…一級ぐらい?」
「一級程度だけど、仮想怨霊って話。」
「マジ!?あ、ありがとね」
壊れかけの階段を五条が先に上り、Aに手を差し出す。
「やっさし〜、今日紳士レベル高くない?」
「僕はいつだってジェントルですけど?」
言うと、Aはくすくす笑いながら「嘘ばっかし」と述べ、五条の先を進んでいく。
五条は先程から若干の嫉妬を覚えていた。
伊地知を見るなり、「久しぶりじゃない!?」と駆け寄っていくA。
僕の時はそんなのなかったじゃんか!!と、思いながら二人を眺める。
先輩ってば、「ご飯食べてる?顔色悪くない?休みなね?」って伊地知の心配ばっかしてるしさ〜
飲みに行く誘いまでしてるし。
センパーイ、ここに嫉妬してる子がいますよー
六眼フル稼働。
なぁんで、この人にはそういうの効かないかな。
誰だ、今六眼を正しい用途で使いなさいって言ったやつ。
「聞いてんの、悟!」
「はい、聞いてます!今週のジャンプの話でしたっけ?」
「…してないけど」
Aが怪訝な顔で五条を見上げる。
周りを見れば、すでに階をかなり上っていた。
状況把握をしている五条を尻目に、Aは再び話を続ける。
「仮想怨霊ってさ、中々出会えないじゃん?だから超アガるわ〜、やっぱ悟の任務ついてくとそういう所が…いいよね」
いかにも嬉しそうに笑うA。
あっ、先輩それは僕には刺激が強すぎます
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鼻毛太郎(プロフ) - 麗華さん» コメントありがとうございます!🙌うん億年前に書いたイラスト、そういえばあったなとコメントで思い出しました笑刺さったようでとても嬉しいです🥺まだまだ長く続くシリーズ、ぜひお楽しみ頂けたら幸いです! (8月17日 12時) (レス) @page49 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - 夢主ちゃんの過去編からみてイラストを見ましたがめちゃどタイプです………これからも応援してます〜! (8月17日 9時) (レス) @page49 id: bc106b5b68 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 美咲さん» コメントありがとうございます…!凄く有難いお言葉頂けて感激です😭😭長く続くシリーズ作品ではありますが、ぜひ今後もお付き合い頂けると嬉しいです…!!🌸🌸 (2022年1月2日 1時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 話の構成がしっかりしててそれぞれの物語があってこんなに面白くて読みやすくて引き込まれる作品は初めてです…!!素敵な作品をありがとうございます最高です!体調にはどうかお気をつけて!! (2022年1月2日 0時) (レス) @page49 id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - yuuna1202さん» ありがとうございますーー!!;;今後もギャル先輩と後輩悟くんの二人を是非見届けてあげてください…! (2020年12月9日 20時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2020年11月18日 23時