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679:閃いた! ページ33

「それじゃあ、班を決める」

占いを信じるならば、特に来週以降の単独行動は危険だ。
クロロは、これからのなりふりを決める為、旅団のメンバーを班で割振り行動させる事に決定づけた。

まず、シズク、パクノダ、マチ班。
個人情報不足である、コルトピ、フェイタン、フィンクス班。
何かの拍子に突っ走って行きそうなノブナガは、緩衝材であるシャルナークとクロロ本人。
そして、最も外に出す事は出来ないヒソカは、死の予言が出ていないボノレノフとフランクリンの三人でアジト待機となった。

「うむ…」

問題は、Aである。
クロロは、Aを目の前に顎に手を添え考える素振りを見せていた。
本当に真正面で佇まれ、難しげな表情に見下ろされる状況は実に居心地が悪い。
Aは、微妙な顔を見せて

「別に、待機でもいいけど…」

と考えあぐねるクロロに言う。

「…連れて行きたい」

「団長、別に帰ってこれば会えるんだから」

「マチもクロロも、私を動物だと思ってる??あれ、私ってペットだった??」

「それいいね♡」

「お前に関しては、そこで閃くな」

マジでなんなの。
頭を抱えるAを、哀れむ目で見るパクノダ。過労死しないといいけど。
「苦労してんだな…」と誰かが呟く。

「ダメだ、答えが出ない。Aのなりふりは最後に決めよう」

一旦、全てを頭の隅に投げやったクロロに、Aは呆れた口調で「そんな重要視しなくても…」と言葉を漏らした。
が、しかし。思えば、Aの占いだけが不調を来している。
他の人物の占いにも、Aを指すであろうワードは出てこない。
この中で、最も行動が不明なのはAただ一人なのだ。

逆を返せば、自由ではなく、その自由が引き金となり最悪のケースを招く可能性がある。
故に、この状況におけるAは最もデリケートな存在なのだ。

答えが出ないのも、無理ないか。
Aは指示を出すクロロを横目に唇の裏で零す。

「団長、一ついい?」

発言権を得るため、マチが片手を上げた。
クロロは短く「なんだ」と訊ねて、彼女の発言を促す。

「子供がさ、二人ほどこの場所を知ってんだけど。まぁ、『鎖野郎』とは関係ないみたいだけど、やっぱり気になるのよね」

「子供?」

Aとクロロの声が重なり、あら奇遇と二人は顔を見合わせた。

この時、Aの後ろで『っと、忘れてた…』と罰の悪そうな顔をヒソカが見せたことには勿論気づいていない。

「そうだ、忘れてたぜ!!」

680:わぁ…→←678:一筋



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鼻毛太郎(プロフ) - めもめもさん» コメントありがとうございます!😭ここからはしっかりゾル家姉にも働いてもらって……と考えています!ぜひ、活躍お見逃し無く楽しんで頂ければ幸いです!🤍 (3月31日 10時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
めもめも - つづき気になりすぎてやばいです笑早く読みたいです✨ (3月31日 0時) (レス) @page38 id: 4f69df3854 (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - あめみやさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!😭🙌原作があるところまでとはなりますが、長々と続けていきますので是非以降もお楽しみください🤍 (3月21日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
あめみや - 今までで読んできた中で一番良い作品でした!これからも更新楽しみにしてます! (3月21日 15時) (レス) @page36 id: ca00368d0e (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます。返信させて頂きましたので、そちらご参照頂けますと大変助かります。 (2月18日 16時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鼻毛太郎 | 作成日時:2024年1月23日 17時

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