627：じょうずい ページ31
シャルナークはAの発言に携帯を落としかける。
ギリギリで携帯を受け止めたものの、代償に誤ったボタンを押してしまい舞台の司会は予定外の動きをしだした。
すぐさま焦ったシャルナークはボタンを打ち、「ジョークですよ！」と司会に言わせ間一髪でその場を乗り越えたのだが、視界の横で助手を勤めていたパクノダにはバレていたようで、鋭い視線が飛んできたのは言わずもがなといったところだろう。
そして、一旦自動操縦に切り替えると、シャルナークはAにいの一番に詰め寄った。
「A…！そんな事急に聞くなよ！」
小声で叫ぶとはまさにこれ。
しかし、取り乱す様子のシャルナークとはうって代わり、Aはといえば「あら、もしかして無かったかしら…」と申し訳なさそうな顔をみせる。
「…そりゃあるけどさ」
「だと思ったわ。無さそうなら最初から聞いていないもの」
綺麗な顔で平然と述べるAに、シャルナークは目をじとりと細める。
相変わらず肝が据わってるというか、度胸があるというか。
「ねぇ、どうやって誘ったの？タイミングは？そういう気にさせる女って…そうね、私だと何が足りなさそう？」
「ストップストップストップ！」
前のめりに繰り出される質問の嵐に、シャルナークはAの発言を一旦止めさせる。
キョトンとするAに反して、シャルナークは辺りを見回すと小声で訊ねた。
「…ヒソカとなんかあったの？」
「…ないけど」
絶対なんかあったな。
妙な間にシャルナークは確信する。
それでも、Aにあったでしょと詰め寄ったところで恐らく『ない』の一点張りだろう。
どうしてそんな面倒な性格してるのか。
シャルナークは短く息つくと、言葉を切り出した。
「A、あんまり俺を見くびらないほうがいいよ」
「見くびってなんか、」
「いーや、見くびってる。だって、俺が君のこと誘うかもとか想定してないでしょ」
携帯の先を向けられ、近い距離で聞かされた衝撃の発言にAは面食らって猫のような切れ長の瞳をパチクリと瞬かせた。
「誘…うの…？私を…？」
「信じれないなら試してみる？」
シャルナークの丸い瞳がAの瞳を真っ直ぐ見つめる。
Aが持つ紙タンブラーには、いつの間にかシャルナークの手が被さっていた。
予期せぬ展開に、言葉を選ぶ間もなくAが戸惑っていると、丸い瞳が悪戯に笑った。
「っていうのは嘘として」
「嘘なんかい！！」
不覚にもドキリとしてしまったじゃないか。
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マニ。(プロフ) - 鼻毛太郎さん» ✉️。こっちのHUNTER×HUNTERの作品も最高に好きです！ヒソカと夢主ちゃんがいつ結ばれるのかも楽しみです💖 (2月18日 13時) (
レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 伊波トウナさん» コメントありがとうございます！🙌かれこれ今年で4年となる、まるで作者耐久レースでもしてんのかってぐらい長期連載ですが、俄然暗黒大陸までやる気ですのでぜひ気長にお楽し頂ければ幸いです！！🩷️💙 (1月12日 19時) (レス) @page44 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
伊波トウナ(プロフ) - とても面白くて一気見してしまいました！本当に面白かったです！続きが今も更新されてるって知った時マジでガッツポーズしました。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (1月12日 18時) (レス) @page44 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 好き好き症候群さん» コメントありがとうございます！😭🤍文字量も章も多いというのによくぞここまで…！ペースはまちまちなのですが、更新は続けていきますので是非また遊びにいらしてください😌 (1月6日 10時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
好き好き症候群(プロフ) - コメント失礼します〜！先程、作品を読み切ったのですが最高でした😖😖文章もかなり凝っていて、読みやすかったです！久しぶりに神作品に出会えて嬉しいです🥲🥲更新を楽しみに待っています🙇 (1月6日 8時) (レス) id: da48891b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2023年10月15日 14時
