618：氷のような女 ページ22
「やだ、久々に見た〜！これ、私とミルキが言い合いの喧嘩して煩い時父さんよく壁を叩いて私達静かにさせてたのよね〜」
大きくなってからそういうの減ったから懐かしいわぁ、思わず感傷に浸るAに対し、場は突然現れた女の姿に気づき始める。
「おい、お前誰だ！？」
オークションを待つマフィアの一人が声をあげた。
Aはすぐさまそういえばと気づき振り返ると、全員が自分を奇怪な目で見ていることに気づき、漸く自分の置かれている状況を理解しだした。
「あー、えっと、」
「なんだぁ？どっかの組のヤツらの愛人かなんかかぁ？おい、ちゃんと首輪つけとけぇ！」
「失礼ねぇ！？殺し屋よ殺し屋！！………ほぼ休業中だけど」
ぼそ、と付け足した言葉は、Aの言葉を聞いた人々のざわざわとしだした声に上手く飲み込まれ消えていく。
殺し屋？この弱そうなねーちゃんが？なんて声はこの際無視をしてやるとして、Aは咳払いすると「あのー！ここにパンチしていった人どこ行ったか知りません？？」と声を張り上げた。
しかし、自分の出現により空気は一変してしまったことで、元より苛立っていた彼らは各々大きな声で文句を言い始める。
次第に辺りは収拾がつかなくなり、Aの声なんぞ通るはずもないぐらい声が飛び交うことになってしまった。
「……はぁ、」
Aは短く息を着く。
仕方ないか。
思うと、Aはたんと軽やかに回ると、そのまま片足で壁を蹴りあげ、父親とよく似たクレーターを作り上げる。
その轟音とこの弱そうな女が、今まさに蹴りだけで壁を破壊した事実に、誰もが口を思わず噤みAに視線を向けていた。
Aは、至極優しげな笑みを浮かべ辺りを見回す。
「皆様、お静かにして頂きどうもありがとう。私、ゾルディック家の者でございます」
案の定、Aの発言に各々は信じられないと顔を見合わせでした。
「信じるかどうかはさておき、先刻私の祖父と父親がここに来られたかと思います。どちらに向かったか、殿方の中で知ってる方居られますか？」
Aは至極丁寧に、それはもう一端の淑女らしく訊ねた。
その丁寧すぎる口ぶりが余計に怖さを引き立てるのは言うまでもない。
全員が顔を見合せ何も言わない中、Aはにこりと優しげな笑みを浮かべたまま続けた。
「ちなみに、この場で私を苛立たせたりされた場合、私。ここに居る殿方全員八秒足らずで仕留めることとします。さて、もう一度質問いたしますね？」
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マニ。(プロフ) - 鼻毛太郎さん» ✉️。こっちのHUNTER×HUNTERの作品も最高に好きです！ヒソカと夢主ちゃんがいつ結ばれるのかも楽しみです💖 (2月18日 13時) (
レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 伊波トウナさん» コメントありがとうございます！🙌かれこれ今年で4年となる、まるで作者耐久レースでもしてんのかってぐらい長期連載ですが、俄然暗黒大陸までやる気ですのでぜひ気長にお楽し頂ければ幸いです！！🩷️💙 (1月12日 19時) (レス) @page44 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
伊波トウナ(プロフ) - とても面白くて一気見してしまいました！本当に面白かったです！続きが今も更新されてるって知った時マジでガッツポーズしました。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (1月12日 18時) (レス) @page44 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 好き好き症候群さん» コメントありがとうございます！😭🤍文字量も章も多いというのによくぞここまで…！ペースはまちまちなのですが、更新は続けていきますので是非また遊びにいらしてください😌 (1月6日 10時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
好き好き症候群(プロフ) - コメント失礼します〜！先程、作品を読み切ったのですが最高でした😖😖文章もかなり凝っていて、読みやすかったです！久しぶりに神作品に出会えて嬉しいです🥲🥲更新を楽しみに待っています🙇 (1月6日 8時) (レス) id: da48891b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2023年10月15日 14時
