616：そういう段取り ページ20
＿＿＿＿。
Aの祖父と父親かぁ。
対峙する中、洗練された意識とは別にクロロは呑気に思った。
Aに言われた通り、彼女の祖父と父親だけと戦える場を作るため暫くビルの中を彷徨いたクロロは丁度よく大広間を見つけた。
道中邪魔をしてきた相手は殺してやった。
思った以上に人と出会わなかったのは、大方Aのおかげだろう。
恐らく、どこかで適当に騒ぎを起こし処理でもしたに違いない。
おかげで、誰にも邪魔をされることなくウボォーギンの弔いが出来たように感じている。
自分達が奏でた鎮魂歌は聞こえただろうか。
ここまで派手なのだから、きっとウボォーギンのことだ。
「聞こえすぎるぐらいだろ、全くお前らはよぉ！」
とあの体格に見合った豪快な笑いと共に言ってくれてるはずだ。
本懐が済んだら、自分はさっさと幻影旅団の団長に戻らなくてはならない。
殺さず、死なず。
相手は殺す気満々だというのに、こっちはそうとはいかないのだから骨が折れる。
それに、素人じゃなくてプロだし。
クロロは唇の裏で呟き、Aの祖父であるゼノの攻撃を避けた。
しかし、それも束の間。
避けきったつもりが、ゼノの手刀がクロロの頬を掠めたのだ。
「…！」
頬が微かに切れる。
同時、クロロの意識が逸れたのを見逃さなかったAの父＿＿＿＿シルバが拳を浴びせる。
すかさず両腕でガードをしたものの、なんて威力だ。
骨が軋む音がした。
かと思えば、間髪入れずにゼノの攻撃がクロロを襲った。
「ぐ…ッ、」
スーツが破け、クロロはそのまま後方に飛ばされる。
そして、やはりこちらも休む暇も与えず、シルバがクロロに向かって蹴りを落とした。
クロロとて攻められるだけの人間ではない。
転がり避けながらも、起き上がる直前に隠し持っていたベンズナイフを腰から取りだしシルバの腕を切り付けた。
シルバも、すぐにそのナイフの煌めきに気づき一歩引いたものの、微かに遅く腕に切り傷を作ることなる。
Aー、早く来てくれー
君の父親は、クジラが動けなくなる薬でも倒れないぞー
脳裏では、肩を竦めて「仕方ないじゃない。私も暇じゃないし、それにゾルディック家の長なんだから当然よ」といつもの如く高飛車に述べるAの姿が浮かぶ。
「あの放浪娘。一体何してるんだ」
毒の回りを教えるため、シルバは腕を抜いた髪でキツく締め上げながらため息混じりに述べる。
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マニ。(プロフ) - 鼻毛太郎さん» ✉️。こっちのHUNTER×HUNTERの作品も最高に好きです！ヒソカと夢主ちゃんがいつ結ばれるのかも楽しみです💖 (2月18日 13時) (
レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 伊波トウナさん» コメントありがとうございます！🙌かれこれ今年で4年となる、まるで作者耐久レースでもしてんのかってぐらい長期連載ですが、俄然暗黒大陸までやる気ですのでぜひ気長にお楽し頂ければ幸いです！！🩷️💙 (1月12日 19時) (レス) @page44 id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
伊波トウナ(プロフ) - とても面白くて一気見してしまいました！本当に面白かったです！続きが今も更新されてるって知った時マジでガッツポーズしました。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (1月12日 18時) (レス) @page44 id: ce08f5279c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - 好き好き症候群さん» コメントありがとうございます！😭🤍文字量も章も多いというのによくぞここまで…！ペースはまちまちなのですが、更新は続けていきますので是非また遊びにいらしてください😌 (1月6日 10時) (レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
好き好き症候群(プロフ) - コメント失礼します〜！先程、作品を読み切ったのですが最高でした😖😖文章もかなり凝っていて、読みやすかったです！久しぶりに神作品に出会えて嬉しいです🥲🥲更新を楽しみに待っています🙇 (1月6日 8時) (レス) id: da48891b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2023年10月15日 14時
