021： 変態紳士 ページ22
”何か”の先を視線で辿れば、ヒソカ君が広げる手の人差し指からそれは伸びていた。
ひくり、と口元をひくつかせれば、にたりと笑みを返してくるヒソカ君。
「
「ぅわ、っひぁッ…！！」
ぐんと片肘を最初に高速で後方へ引き寄せられ、気づいた頃には彼の腕の中。
ヒソカ君は大いに満足げな顔をして、「ほら、おいでって言ったら来てくれた♡」とかなんとか抜かしている。
私の腰をがっしり固定したヒソカ君は、先程の反則行為など無かったも同然な顔をし喋り始める。
「こんな素直に来てくれるなんて、やっぱりボク達は惹かれ合う運命なんだね♤」
「惹かれ合うんじゃなくて、ヒソカ君が私のこと引っ張っただけだよね！！？」
早く死なないかな、この人。
神様も非情である。
こんな神がお遊びで作ったような男と、私を引き合わせるなんて。
「そういえば、さっき君がボクに飛び込んできてくれた時の声、Aにしては随分可愛らしい声だったようだけど…はッ、さては君ベッドの上だとあんな声を出してくれるのか＿＿＿＿」
「ホント、アンタ黙る事とか出来ないかなァ！！？」
この数分で暗殺仕事よりも体力を使った気がする。
で、なんでヒソカ君は私が罵倒を浴びせると嬉しそうな顔するの。
「はぁ…貴方が大人しくしとけば、私は、」
「ん？もしやデートのお誘いかい？あぁ、だとしたらこんな喜ばしいことはないね♧勿論受けて立つよ、じゃなかった受けて勃つよ♢さて、ボクがエスコートしてあげよう。こう見えても、ボクは紳士だからね♢」
「貴方の思考回路って、全て下心に直結してるのかしら？馬鹿じゃないの、このまま土に埋まってそのまま地球に還ればいいのに。言葉訂正してあげるわ貴方は変態紳士、頭に叩き込んでおくと今後のためよ」
彼を引き剥がそうと、彼の胸板を押す。のだが、全く離れない。
それどころか、心なしか力が強まっている気がする。
おや…？ヒソカ君の胸板なんて見たことはないが、触った感触的にとてもいい筋肉を持っているんじゃ…
いかん、いかん。
そんな考えをしては、私もヒソカ君と同類の変態という事になってしまう。
断じて違う、こんなパッパラパーと一緒なはずがない。
ただ、職業柄自然と肉体分析ができる訳であって決して…。
「ツレないなぁ♡ボクはこんなにも君を愛しているのに…」
「それ、ヒソカ君の場合の愛してるは殺したいとかそういう類でしょ…ッ」
押すも彼の力は変わらない。
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鼻毛太郎(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます！🙌これから読み始めるという段階でしょうか、長いシリーズですので暫くの暇潰しになって頂ければ幸いです😌ちなみに私は書いておきながら、覚えておりません！笑 そんな作者ですが、是非お付き合い頂けるとありがたいです！ (2月19日 23時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 私のところはかあさんのお腹の中から来るのよって言われました。生々しい、、、 (2月19日 23時) (レス) id: 53f4f6e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 赤ちゃん、、私は親に聞いたら「ん？掃除機からぽんっ！！ってうまれたよ」って言われました。(うちの親おたまがおかしi(( (2020年12月1日 17時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ゆゆさん» よくお分かりで…！いつか気づく方が出てくるだろうなと心待ちにしていたのですが、ついに…思わず｢きた…！｣と言ってしまいました。お分かりの通りとても、、、好きです、、、 (2020年10月10日 23時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 主さんさてはジョジョ好きですね？ (2020年10月10日 20時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年5月24日 15時
