017： 一夜のあやまち ページ18
尋ねながら、「あ、キル寝癖。」と気づきフワリとした銀髪を撫で付けてやる。
「や、めろよなぁ、ほら…その、恥ずいだろ！？…朝の訓練さっき終わったんだよ」
だから、こんな時間に食べているのだと。
なんで俺だけなんだ、と不服そうに言う弟の姿にAは「大変ねぇ、最近の子供って」と零す。
「他人事かよ！！」と言葉が飛んできたが、Aにとっては弟の罵倒さえも可愛いのである。
キルアと世間話なんかをいつも通りしながら、キキョウから珈琲を貰う。
くん、と匂いを嗅ぐと今度は普通だ。珈琲は毒を混ぜると、格段に匂いが落ちる。
Aはマグカップに口をつけ、今朝のニュースを確認しようと携帯を開いた。
「ねーちゃんさぁ、その待ち受けどうにかなんねーの？俺、なんかこう、居心地悪ぃって言うかさぁ、」
「いやよ。私これ気に入ってるんだから。」
キルアはAに一蹴され、顔を顰める。
いつか携帯奪って変えてやる…そう心に決めるキルア。
ふと、新規メール一件の表示が出ている事にAは気づいた。
誰だ…？
心当たりはない。
慣れた手つきで、メールを開く。
と＿＿＿＿。
「ぶッッッッ！！！！」
「うわ、ねーちゃん汚ェ…！！」
思わずAは飲んでいた珈琲を吹き出した。
机の上を盛大に汚したが、今はそれどころではない。
自分が今見たものが正しいのか、Aはそれを急いで確認しようと画面を凝視する。
【やぁ、もう起きてるかな？おはよう♡
君が寝てる間に連絡先を登録させてもらったよ
それと、君の連絡帳にもボクのを登録しておいたから
ボク、君に凄く興味もっちゃってさ♢
また遊んでねと言ってくれたからには、ボクも喜んでその言葉に応えよう♤】
追伸：寝顔素敵だったよ♡
いくつかの改行を急いでスクロールすれば、そこには自分が机に突っ伏し寝こける写真が添付されていた。
Aは思わず、それも分かりやすく頭を抱える。
キルアは隣から首を伸ばし、携帯の画面を覗き見た。
「わ、ねーちゃん爆睡じゃん。ねーちゃん、これ誰からのメール？……ねーちゃん？ねーちゃーん？」
キルアの言葉など耳に入らず。というか、それどころではない。
Aは広い部屋の中で吠えた。
「私、この人と何したんだっけ！！！？？？」
Aは不幸な事に、酔ったお陰で店に入った以降の事を何も覚えていなかったのであった＿＿＿＿。
思っていなかった
この男と
３年後＿＿＿＿＿。
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鼻毛太郎(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます！🙌これから読み始めるという段階でしょうか、長いシリーズですので暫くの暇潰しになって頂ければ幸いです😌ちなみに私は書いておきながら、覚えておりません！笑 そんな作者ですが、是非お付き合い頂けるとありがたいです！ (2月19日 23時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 私のところはかあさんのお腹の中から来るのよって言われました。生々しい、、、 (2月19日 23時) (レス) id: 53f4f6e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 赤ちゃん、、私は親に聞いたら「ん？掃除機からぽんっ！！ってうまれたよ」って言われました。(うちの親おたまがおかしi(( (2020年12月1日 17時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ゆゆさん» よくお分かりで…！いつか気づく方が出てくるだろうなと心待ちにしていたのですが、ついに…思わず｢きた…！｣と言ってしまいました。お分かりの通りとても、、、好きです、、、 (2020年10月10日 23時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 主さんさてはジョジョ好きですね？ (2020年10月10日 20時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年5月24日 15時
