016： 白い方の弟 ページ17
次の日、Aは目が覚めると自室のベッドに居た。
喉からからだし
服脱いであるし
今何時なんだし
特に何も考えることなく、携帯片手に部屋を出てダイニングルームへ向かうと、Aの耳に甲高い声音が飛び込んだ。
「あらAちゃん！昨日また酔いつぶれたんですって！！？」
自身の母、『キキョウ＝ゾルディック』の声が耳から二日酔いの頭へ駆け上る。
「…ん…おはよ、ママ…」
Aは、あれこれ何か言っているキキョウの横を寝間着姿で通り抜け席へつく。
脳みそが鈍器で殴りつけられているみたいだ。どう考えても二日酔い。
「お、ねーちゃんやっと起きたのかよ！これで今月11回目。先月の記録更新して、新記録達成だな！」
「あんた、随分嫌な趣味持ってるじゃない。おはよ、キル」
Aが座る隣の席、そこに腰掛け食事をする少年。
彼はこのゾルディック家の三男『キルア＝ゾルディック』である。
キルアはAの言葉に、「超楽しいよこの趣味。」と返すとAはもう何も言うまいとうんざりとした顔だけを見せた。
「はい、Aちゃんお水よ」
「あぁ、ママありがと」
手渡された水をぐっと飲み干す。
口の中に水以外の別の味がする。
「普通の水が飲みたかった。」
まるで、朝食にパンを出された時に白米が良かったと、そのぐらい軽い感覚で呟く。
毒の混ざった水。だからといって、Aの体に何かが起こるわけではない。
Aにとって、毒というのは”ただの栄養ドリンク”。そのくらいのレベルだ。
「キル、イルは？他も居ないようだけど…アイツ今日仕事じゃないでしょ」
だだっ広いダイニングルームには、席ついているAとキルア、出入りするキキョウしか姿を見せない。
問うとキルアは、「さぁ、兄貴はしらねーけど…」と言葉を繋げていく。
｢ブタくん、｣
｢ミルキね｣
訂正すると、何か言いたげな視線がAを刺した。
が、今のAに対応してやる元気はない。
酒のお陰で駄目になっている姉の姿に、キルアはやれやれと肩を竦める。
うちのねーちゃんってば、女としては顔以外最悪だぜ。
その辺のおっさんといい勝負。
｢アイツ、オンライン戦争…？ってやつに向かったよ。朝10時から引っ付いてんだ｣
オンライン戦争がなんたるものなのかをAは分かっていないが、とりあえず「ふぅん」と返事をしておき部屋の掛け時計に目を向ける。
時刻は11時。
「え、もう11時なの！？…そういうお前はなんでこんな時間にご飯食べてるの」
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鼻毛太郎(プロフ) - りささん» コメントありがとうございます！🙌これから読み始めるという段階でしょうか、長いシリーズですので暫くの暇潰しになって頂ければ幸いです😌ちなみに私は書いておきながら、覚えておりません！笑 そんな作者ですが、是非お付き合い頂けるとありがたいです！ (2月19日 23時) (
レス) id: 642d1e8526 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 私のところはかあさんのお腹の中から来るのよって言われました。生々しい、、、 (2月19日 23時) (レス) id: 53f4f6e8f1 (このIDを非表示/違反報告)
みな - 赤ちゃん、、私は親に聞いたら「ん？掃除機からぽんっ！！ってうまれたよ」って言われました。(うちの親おたまがおかしi(( (2020年12月1日 17時) (レス) id: f5cf3e679c (このIDを非表示/違反報告)
鼻毛太郎(プロフ) - ゆゆさん» よくお分かりで…！いつか気づく方が出てくるだろうなと心待ちにしていたのですが、ついに…思わず｢きた…！｣と言ってしまいました。お分かりの通りとても、、、好きです、、、 (2020年10月10日 23時) (レス) id: 2a028e4c13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 主さんさてはジョジョ好きですね？ (2020年10月10日 20時) (レス) id: 861ee0d781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼻毛太郎
| 作成日時：2020年5月24日 15時
