プロデューサーが気分屋の巫女さんだった件。 3rdStage ＊ツキウタ。＊

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隼side
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　大が迎えに来てくれた車に乗ると、直ぐさま出発した。




　黒「いや〜、混んでなかったら良いんだがな…」


　海「ほんと、毎回毎回すいません、黒月さん」


　黒「いや、もう慣れたよ。…隼、ちゃんと仕事やるんだぞ？」


　隼「嫌だな、大。僕はいつでもちゃんと仕事しているよ？」


　貴「は？」




　おっと、Aににらまれちゃった。




　隼「まぁ、今日はちゃんとすると思うよ。…怖〜い巫女さんがいるからね」


　貴「……隼、後で裏な」


　海「ほんとだな、おっかない」


　貴「…海も来る？」


　海「いえ、遠慮します」


　黒「は〜い、到着したぞ」




　僕が後で殴られることが決定したところで、本日の仕事場に着いた。









　＊＊＊









　撮影スタジオに向かっている途中で、やけに慌てた様子のスタッフさんが横を通り抜けていった。

　ぶつぶつ呟いていたけれど、どうしたのかな。

　確か、



　「スタイリストさんが突然熱を出してしまわれるなんて…！臨時のアルバイトに任せることになるかも…」



　とか何とか言っていた気がするなぁ。

　皆、頑張ってるねぇ…。

　のんびりそんな事を思っていると、Aが僕の袖をくいくい、と引っ張ってきた。




　隼「どうしたの？」


　貴「…ねぇ、さっきの」


　隼「スタッフさんのこと？こんな朝から、ハプニングもあったものだねぇ。スタイリストさん、お大事に」


　貴「そうじゃなくて、もしかしてあのスタッフ、これから隼が撮影するスタジオのスタッフじゃ」


　隼「……そうかも」




　Aが危惧していた通り、現場に着くと、スタイリストさんがいない、と告げられた。

　Aの勘って何故かこういう時によく当たるんだよねぇ…

　隣でため息をついているA。但し海に抱っこされている。

　自分で歩くのが面倒らしい。

　僕は待ってと言われたので、海と大人しく待つことにした。




　「すみません！お待たせしました！何とか臨時のバイト連れてきたので！」


　隼「あ」




　スタッフさんが連れてきた子は、




　早苗「いやー、こんにちは！緊急事態と聞いて来ました。未熟者ですが、よろしくお願いします！」


　貴「げっ」


　早苗「え？」


　海「あちゃー、マズいことになったぞ…」




　早苗ちゃんはじっと"小さくなった"Aを見つめている。

　A、たぶん、いや確実にピンチだね♪

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