プロデューサーが気分屋の巫女さんだった件。 3rdStage ＊ツキウタ。＊

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隼side
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　隼「A〜？お〜い、A〜？」




　僕は珍しく早く起きて、Aを探していた。

　おかしいなぁ〜？

　今日は僕の部屋に泊まることになっている筈なんだけどなぁ。




　隼「……と、悩むフリをして」


　貴「！！？」


　隼「みぃ〜つけた♪」




　共有ルームのソファの下。

　かなり隙間があるから、今のサイズのAなら入るだろうなぁと思って見てみたら、見事にビンゴ。

　え？もちろん透視なんてしてないよ？

　大好きな人は、ちゃあんと自分の力で見つけたいからね。




　隼「そんなところで何をしているのかな？」


　貴「ちょっと潜伏の練習を」


　隼「へ〜(^^)」


　貴「……」




　Aは無言で後ろへ下がっていく。

　僕の手の届く範囲に近付くまいとして。

　僕はその心が分かっているくせに、Aを抱き上げた。




　貴「！？」


　隼「ふふ、捕まーえた♪」


　貴「隼……あんた、私を持ち上げられるほどの力持ってたのね」


　隼「酷いなぁ、A。僕だって、それなりに力はあるんだからね？」


　貴「…箸を持ち上げられるぐらいじゃなかったっけ」


　隼「うん。そうだよ？」


　貴「どっちやねん」




　そんな会話を繰り返していると、海が共有ルームに入ってきた。




　海「おー珍しく早いな、隼」


　隼「お早う、海。今日もエネルギーに溢れているねぇ」


　貴「おはよう」


　海「おはよ。その調子だったら、朝からの仕事もいけそうか？隼」


　隼「え〜〜〜〜それとこれとは…話は別♡」きゅるるん


　海「きゅるるんじゃなーい。可愛くしても無駄だ。…男だから」


　隼「え〜？じゃあちちんぷいぷいで女の子に…」


　海「やめなさーい！！！」




　海は慌てて僕を止めた。

　え〜？女の子なら良いんでしょ？

　海ははぁ〜と溜息を吐いて…ふと、僕が抱いているAに目を留めた。




　海「……A…はっ、そうだA！！！」


　貴「どうしよう、凄い嫌な予感」




　そう呟いたAの手をガシィっと掴み、海は懇願した。




　海「お前も今日の仕事場に来てくれ！」


　貴「うん、嫌」


　海「そう言わずに…飴やるから。な？」


　貴「…飴か」


　隼「Aが行くなら仕事しよっかな〜。あぁでも、一番は始がいいなぁ」


　貴「…始は？」


　海「今日スタジオ違うんだよ」




　Aは、短く溜息を吐いたけど、了承してくれた。

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