プロデューサーが気分屋の巫女さんだった件。 3rdStage ＊ツキウタ。＊

　○119point ページ23

　葵Side
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　まさか、最初が俺になるとは…




　俺はチラッと後ろにいるAを見た。

　Aは、物珍しそうに俺の部屋を見回していた。

　そんなに見られたら、ちょっと恥ずかしいんだけど…

　って、…今は、そんな事はどうでもよくて。



　…寝る場所どうしよう。

　ベッドはAに譲って、俺はソファーで寝る？

　でも、あのベッド、今の状態のAには、ちょっと大きすぎないかな…？

　床に落ちたら大変だし、かといって一緒に寝るのも…今の姿だったら、前より余計危ない気がする。

　どうするかな…


　そんな事を悶々と考えていると、くいくい、と服の裾を引っ張られた感覚があった。

　俺は振り向いて、Aに聞いた。




　葵「どうしたの？」


　貴「ここ何？」


　葵「？」




　Aが指を指した方を見た。

　そこは、洗面所だった。

　俺は、Aに答えようとした…瞬間、ハッと気づいてしまった。

　お風呂…どうしよう。

　さ、流石に一人で入れるとは思うけど……いや、一人で入ってもらわないとこっちが困る。

　Aは、黙っている俺を不思議そうに見つめていた。




　葵「ええと…お風呂、どうする？自分の部屋で入る？」


　貴「どっちでも。できれば動きたくない」


　葵「じゃあ…俺の所」


　貴「うん」


　葵「そ、そっか…」




　うわぁ、どうしよう…

　何か変な感じというか、妙に照れるというか…

　り、理性保っていられるかな。

　子供の姿でも、愛する人は愛する人で、俺の好きな子には変わりないから…

　そういう気持ちも起こっちゃうというか！

　男だから仕方な…いよね。不可抗力、うん。

　何事も起こさないようにしないと。









　◇◇◇









　『ぶくぶく…アヒル』




　洗面所でAが着ていた服を洗濯機に入れていると、お風呂場からそんな声が聞こえた。

　アヒル…？そんなの無いと思うけど…？

　って、あ…この前新がスーパーのくじで引いたって言って、くれたアヒルか。

　良かった、楽しんでるみたい。

　だけど、Aも昔は、人形とかを可愛がることってあったのか…

　ふふっ、何か可愛い。

　俺がそう思った直後。




　『腹切り裂いて食べれるかな…』


　葵「五秒前の俺を殴りたい」




　そうだった、Aはこういう子だった。

　寧ろ、余り(というか全然)成長してないことに驚いたよ。









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随分遅れたけど、涙君誕生日おめでとう！お祝い絵です！ここに貼らせて頂きます、すみません…

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