○116point ページ19
新side
―――――――――――――
新「A〜。お菓子をあげるから、新お兄ちゃんのお膝に来てご覧？」
俺は、共有ルームのおやつ箱から取ったクッキーをちらつかせる。
Aは10秒ぐらい静止して、俺とクッキーを交互に見た。
そして、俺の方に近づいて来て、やがて大人しく俺の膝に座った。
隣に座っていた葵は、羨ましそうに俺を見た。
葵「い、いいなぁ…」
新「ふっふ〜ん、良いだろう良いだろう。ほれA、お菓子」
貴「余は満足じゃ」
夜「簡単につられてる！」
もぐもぐと俺があげたクッキーを食べてるAを撫でながら、俺は改めて隼さんに聞いた。
新「で、一体何がどうしちゃったんですか？」
隼「…あれはある昼下がりのこと」
春「何か始まった」
隼「僕は退屈で退屈で仕方が無かった…いや、外に散歩に出ても、ベッドでずっと寛いでいても、全然良かったんだ。だけど、その日はちょっと刺激が欲しかったんだ。…そこで」
恋「そこで？」
隼「ちょっと前に読んだ本に書いてあった、『時を遡る薬』の調合をしたんだ。しかしどうも、その日は調子が悪くて。調合に失敗したみたいだったんだ」
駆「取り敢えず、その“本”が何かヤバい本なのは分かりました」
隼「えぇ？普通の本だけどな。…あ、それで。失敗はしたんだけど、それに類似した薬は完成したんだ。その薬の効果は、僕の考えた限り、『肉体と精神を10年前に遡らせる』効果があると仮定した。…とは言ってもやはり危険だから、箱に仕舞おうと部屋に取りに行ったんだ」
葵「…あ、まさか」
隼「そう。共有ルームのテーブルに置いていた薬が、僕が箱を持ってきた時には、跡形も無く消えていたんだ。僕は驚いたよ」
夜「…あ！あ、ま、まさか、あの小瓶って…！」
夜が声を上げた。
どうやら、心当たりがあるようだ。
すかさず春さんが夜に聞く。
春「夜、どういう事？」
夜「じ、実は…その、Aが食べた饅頭。実は、俺が昨日仕事で貰った饅頭で。俺、昼頃に帰ってきて、早速、それを開けたんです。その時、丁度横にあった小瓶に手があたって…栓がしてなかったので、入っていた液体が、饅頭にかかったんです」
隼「そういうことか…テーブルを拭いて、片付けるときに一緒に小瓶も持って行っちゃったんだね」
夜「はい。瓶ゴミに出して…饅頭は、丁度下にいた葵に渡したんです」
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ゼラニー(プロフ) - 夜くんLOVEさん» ありがとうございます…！(;。;)作者感動して泣きそうです。コメントは大変励みになります！番外編は最近全く更新してませんが…読んで頂いていて凄く嬉しいです。気が向いたら書こうと思います(^_^;) (2018年2月9日 21時) (
レス) id: 851da4cf80 (このIDを非表示/違反報告)
夜くんLOVE - ゼラニーさん初めまして！いつも作品を見させてもらってます！感想を書くのは初めてですけど…(苦笑)いつも作品を見ながら思ってるんですけど番外編も本編もすっごく面白くて大好きです！毎回更新されているか確認していますwこれからも頑張ってください！ (2018年2月9日 21時) (レス) id: e5fb3a41eb (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ(プロフ) - ゼラニーさん» ゼラニーさんならす〜っごい神作しか誕生しないんですよ〜！！あの、あれ？あの、みやこさんとの合作してたのってゼラニーさんですよね？あれもすっごい楽しんでみてました！！wこれからも楽しく拝見させてもらいます！ありがとうございます！ (2017年10月29日 21時) (レス) id: 63647246a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゼラニー(プロフ) - アニオタさん» お久しぶりです！キャラではなくスミマセン(-人-;)…隼さん、そうだと良いね。きっと夢主ちゃんはそこら辺も上手くごまかすんでしょうね(笑)読んでいただきありがとうございます！最近良い話が思い浮かんでくるので、頑張りますねo(｀^´*) (2017年10月27日 22時) (レス) id: 3faf039059 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ(プロフ) - るいくん…いっくんとのクッキングで愛は深まったのね…きっと…((そして、隼様www魔王様がダメージ受けるってどんだけ…wwきっと、それは夢主ちゃんからの愛ですよ〜♪(( (2017年10月27日 19時) (レス) id: 63647246a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゼラニー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ikd262411/
作成日時：2017年5月2日 18時
