50:嬉しい言葉 ページ5
A「っ、土方さん、鴨さん…」
声がした方を振り返ると、
厳しい顔をした土方さんと鴨さんが居た。
鴨「ったく…Aが全然戻って来ねぇから何事かと思って見に来たら…
おい、お前ら。んな事言ってる暇あったら鍛錬しろ、鍛錬。」
隊士1・2「…っ。」
気不味そうに立ち去ろうとする隊士達の背中に、
土方さんが声を掛けた。
土方「…さっき、芹沢は見る目が無い等と言っていたが…、
それはAを今の立場に任命した俺や近藤さん達にも、同様の事を言っていることになるぞ。
お前達はまだAが任務を遂行している姿を見た事があまり無いから、そう言っているんだろうが…、
Aが居たからこそ完遂出来た任務だって沢山ある。
…ちゃんと自分の目で見てからものを言え。」
A「え…」
隊士に向けて言われた言葉だと分かっているのに、
なんとなく、私に向けての褒め言葉の様な、
認めてくれているような言葉に聞こえて…
嬉しさとほんの少しの泣きたい気持ちが押し寄せて、
私は顔を上げることが出来なかった。
・
・
・
隊士が深々と頭を下げて「すみませんでした!!」と去って行った後、
顔を上げられない私の姿に気付いた土方さんは、
土方「…おいおい、泣くなよ?」
と、少し呆れた様に笑って、
私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
A「っ!///」
鴨「…おいおい、俺も居るって事忘れて良い雰囲気になってんじゃねぇよ笑」
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、続編でもコメントをいただきありがとうございます!ゆっくり更新ですが、どうぞこれからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月31日 16時) (レス) id: c6548cab11 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください。応援してます! (2018年2月28日 16時) (レス) id: c5d69d4540 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひぃ | 作成日時:2018年2月10日 17時