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42:通じ合う ページ45

…帰り道。


鴨さんの腕を借りながら、二人でゆっくりと屯所までの道を歩いていた。


鴨「…悪いな。無理させてるだろ。」


ちらりと私を見下ろしながら、


申し訳なさそうな表情を浮かべる。


A「大丈夫だって、言ったじゃないですか。


それに、少し無理してでも戻らないと。


総司とか危なそうなので。笑」


鴨「あー、確かにあいつも落ち着きが無かったな。笑


…でもな、一番荒れてたのは土方だったぞ。」


A「…え?」


総司は、お互いに一緒に行動する時間が長いから、


急に私が居なくなって寂しく思ってくれてるかも、とは思っていたけど…


土方さんが…?


鴨「…お前なぁ、一応土方と同じ想いだって、お互い分かってんだろ?」


A「えっ、どうして鴨さんが知っているんですか!?


と、というか同じ想いかどうかは…」


『今はそういう仲になっている場合じゃない』って言われただけで、


お互いに想いを伝え合った訳でも無いし…


鴨「…ったく、どんだけ鈍感なんだ…。


口付けもしてたじゃねぇか。」


その言葉に、以前の事を思い出す。


遊郭で口付けていた時、鴨さんに見られたんだったっけ。


鴨「土方は、何とも思って無い奴に口付けたりしねぇよ。


…ここまで言ったら分かるだろ?」


A「…土方さんが、私を好いていてくれてるって事ですか?」


だから、私が居なくなってから、荒れていたという事?


鴨「…ま、答え合わせは色々片付いてから、


直接土方に聞くんだな。」


鴨さんはそう言いながら、ニヤリとした笑みを向けた。

43:襲った人物→←41:優しさ



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設定タグ:イケメン幕末 , 新撰組 , 土方歳三   
作品ジャンル:恋愛
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時

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