35:昔話 ページ38
私が鴨さんに拾われる__両親に捨てられる前。
私達家族は土佐に住んでいた。
父は土佐藩士であったが、
不祥事を起こしてしまい、私が7歳の頃に藩を抜ける事になった。
それからというもの、
父は次の職を探すでもなく、
朝から晩まで酒に呑まれ、
毎日のように母と私に暴力を振るう日々が続いた。
それを知った母兄弟の兄が、母と私を家に匿ってくれていたが…
居場所を突き止めた父が、母とお兄さんが出掛けている隙に__
私に迫ってきた。
そして、私の身体に触れようとした瞬間に…
間一髪の所で母とお兄さんが帰って来て、助けてくれた。
そんな事件が起きた一週間後。
突然、母は私を連れて何日も掛けてある場所へと向かった。
…それが、京にある鴨さんの家の前だった。
そこに着いたのは夜中。
離れたくない、行かないで、と着物の袖を引っ張る私を、
母『貴女は邪魔なのよ。』と冷酷な声で制し、
母は来た道を引き返して行った。
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時