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33:卵焼き ページ36

極力私の胸元を見ないようにしながら包帯を巻いてくれた龍馬に、もう一度お礼を言った後、


龍馬は私の正面に座り直した。


龍馬「なぁ、腹減らねぇ?」


A「あ…うん、空いたかも。」


と返すと、


ニッ と笑って、袋の中からお握りや惣菜を取り出した。


A「…相変わらず、よく食べるんだね。」


二人分以上の量を見て、クスクス と笑みを漏らすと、


龍馬「…うるせ。」


と少し照れた様な声色で返事をしながら、


蓋を開けて卵焼きに箸をつけた。


龍馬「なぁ、これ美味いから食ってみろよ。」


と、残りの卵焼きを指差して勧められた。


A「じゃあ…いただきます。」


一口分に箸で切って、口に入れる。


A(…あれ、これって…)


A「ねぇ、これって何処のお店の?」


龍馬「四季だよ。あそこの最近来た奴が作ってる。」


最近来た…彩さんか。


…何でだろう、この味…


龍馬「…何かさ、昔お前が作ってた味に似てる気がすんだよな。」


更に一口食べながら「うん、懐かしい味。」と笑みを零す龍馬を見て、確信する。


A(そうだ…私の味付けと、全く同じ。)


でも、卵焼きなんてどの家庭でも作る料理であって、


誰かと似ていたりする事なんてよくあるはずで。


ただ…


何とも言えない様な胸騒ぎがするのはどうしてだろう。

34:両親→←32:「ごめん」よりも



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設定タグ:イケメン幕末 , 新撰組 , 土方歳三   
作品ジャンル:恋愛
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時

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