お皿割りの天才【ナムジュン】 (ページ17)

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17枚目ページ17

『お邪魔します…』

「あ、はい。

ごめん、ちょっと散らかってるかも」

謎に2人でおどおどしながらも、ナムジュン先輩の家に入る。

いや、あなた自分の家ね。

なにそんなキョドってんのちゃんと私をお出迎えしろよしてください。

あのあと、まぁ危ないってことで先輩の家に泊まるになってしまった私。

明日が土曜でよかった。

ちなみにホソク先輩も近所なので、3人での帰宅になりましたが

なんとまぁ近所迷惑なことで。

この人と毎晩帰っているナムジュン先輩かわいそうだった、楽しそうにはしてるけど。

「ごめん、何もなくて…コンビニでご飯買わせるなんて、ほんと…」

『全然気にしないでください、帰りのこと考えてなかった私が悪いですから』

「バス代は払います」

『いや、そんな申し訳ないです』

なんだこの空気は…まるで会ったばかりの人達みたいに気まづいぞ。

先輩はご存知の通り破壊の神なので、自分で料理は一切作らないらしい。

そのため、電子レンジと電気ポットくらいしかキッチンには置かれてない。

今目の前に出されてるマグカップも、きっと安いお店でセットになってるやつだろうし

食器棚というものが見つからないので、多分これくらいしか持ってないんだと思う。

『私、母が家にいないことが多かったので

料理作れない父がコンビニのご飯をよく買ってくれました。

カップ麺とか、ハンバーグとか、日本の料理とかも買ったりして

多分そこのコンビニ弁当は制覇してると思います』

「今の僕と同じだっㅋㅋㅋ」

互いに笑って、温めたお弁当を食べる。

こっちのレストランに来て

賄いをみんなで食べたり

先輩2人とお昼ご飯食べたり

始めての一人暮らしのはずなのに

こんなにも暖かい生活が待ってるなんて思ってなかった。

そしてこれは多分…

「どうしたのぼーっとして、冷めちゃうよ？

それとも僕がこれ食べていいの？」

『ダメです、私のお気に入りなんですこれは！』

ナムジュン先輩の存在が1番大きいのかもしれない。