お皿割りの天才【ナムジュン】 (ページ13)

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13枚目ページ13

『なにやってるんですか！！

全然使われてないから補充しなくてもいいのに

まさかぶつかって落としてナプキン全部捨てることになるとか！！』

「ごめんなさい…気をつけます」

ナムジュン先輩、今度はテーブルの上の物を落としまくってます。

膝ぶつけたり、足の小指ぶつけたり

この人なんなの？不注意？

物だけじゃなくて自身まで壊す気なの？

それこそもう破壊の神じゃん(破壊の神とは、ホソク先輩が呼び始めた、ナムジュン先輩のあだ名)

『お待たせしました、チョコレートパフェといちごパフェです』

「あの店員さん大丈夫ですかー？ㅋㅋ」

「あの人かっこいいのに体大きいからか、よくぶつかるよねー」

学校帰りのように見える男子生徒2人に心配されるほど

彼はけっこうやらかす、やらかさない日はない。

よくぶつかるよねーって、どんだけこの子達の前でぶつけてんのあの人。

『前の職場の上司だったらくっそ怒られますよ

忙しいから、やらかすとほんとにやばいですよ』

「田舎に生まれてよかったのか、よくなかったのか…」

『ホソク先輩は緊張感ないけど、ナムジュン先輩は真面目すぎるのにやらかしますよね』

「うーん、ホソクよりもやらかしてますねぇ…」

しょんぼりしたせいで、大きな身長が少し小さくなったのを見て

ちょっと可愛いなぁと思ってしまった。

悪い人ではないし、ちゃんと仕事するんだけど

なんでこうなるのだろう彼は。

『ホソクさーん、踊ってないで早く作ってくださいねー』

「げっ、見られてるー」

こんな風に年上だらけの環境で目を光らせていた私にも

あるとき、少しだけ失敗を繰り返してしまった時もあったわけで。