不死川兄弟お漏らし＆体調不良 主に実弥

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2時間目、体育


今の体育は短距離走だ。
今の不死川にとってはめちゃくちゃ地獄なんだろうな…。

不死川は大変だ。普段はだんとつの一位で１００メートル走を13秒辺りで走り切っている。
つまり今日も尿意に耐えながら14秒後半辺りまでにはゴールをしなくちゃならない。怪しまれるから…。しかも3回。


　

準備運動をしてスタートする。
クラウチングスタートだ。さっきから不死川君速い！かっこいい！などと女子が言っているが
、俺だって14秒だし。俺だって速いし！！多分！

名前の順で走るから、俺と不死川は一緒にはなれない。俺が先に走るから。


俺が二回目を走り終わって戻るとき、不死川は次に走る人の一つ後ろだった。

だが様子がおかしい。

体育座りで体を縮め足はピッタリと閉じられていて涙目だ。微かに震えてもいる。

(…これ、ここで漏らすとかしねぇ、よ、な…？)

そんな時、不死川の二つ前に走った男子生徒が不死川の肩をポンと叩いた。
「不死川次じゃん！頑張れ！期待してんぞ！」

「あ、ぁ」

こんなに切羽詰まってるのにちゃんと受け答えするなんて。と思いながら不死川を見ていたら不死川の股のズボンの色が小さいが丸く濃くなっている事に気づいた。

そう。さっきの男子生徒に肩を叩かれた衝撃で少し漏らしてしまっていたのだ。

このまま不死川を走らせたら絶対に走っている途中でアイツは漏らす。と思った俺は少しだけ不死川を列から連れ出してみんなから離れた。


冨岡先生は一旦タイムの整理をしているらしく一部喋ってる者もいるし、俺らが列から出ても何もおかしくなかった。

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