【銀魂】一方通行の終着点 part2.【神威】

■探し人□ ページ13

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『私、行くよ』


別れの時、彼女は力強く俺に言った


『寂しいなぁ…また、会えるの？』

『さぁ、どうだろね』


彼女は最後にこのお花畑に来た

花は彼女の別れを寂しがるように影に揺れ、空へと舞った


『でも、きっと会えるよ
どこかでまた会おう』

『うん』



俺は彼女が行ってしまうのをただ見ていた

もっと俺が強ければもしかしたら彼女はここにいられたかもしれない

俺にもっと力があれば・・・・






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だが、彼女は







｢神威！！｣


｢A？｣





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あっさりと戻ってきてしまう。



夕暮れ、

彼女は靴も履かず、足をボロボロにして帰ってきた



｢こんなところにいたんだ…｣


微笑み、その目からは一粒の雫

俺はそれを受け止めるようにAを抱きしめた


｢・・・・ごめん｣

｢こっちこそ…｣


冷えきった体を温めるように包み込む

髪も乱れきってよほど俺を探していたのか…


小さい時も同じだ




『それ、どうしたの？』


血だらけの体を俺は見る


『私のじゃないよ、親の血』


彼女はそう言うと何も喋らなくなった

そして、


『今日は本当のお別れをしに来たんだ』

『え？』

『私はある組織の実験台になる
そして、私は夜兎に追われる身になる』

『どうして…』

『強くなるため』


そして、また俺から離れていく




俺はまたぎゅっと抱きしめる







｢もう、離さないから｣




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