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Asaid
あれ?
可笑しいな。
だって御姉様てっきりツンデレになるかと思って構えてたら違った。
急に黙りこくって俯いちゃった・・・。
A「御姉様?
大丈夫ですか?」
姉「・・・あなたはずるい。
羨ましいわね。」
再び前を向いた御姉様はいつもの高慢な顔ではなく、まさに令嬢としての美しい微笑を浮かべていた。
姉「この世界は不公平よ。
ただ最初に生まれてきただけなのに跡継ぎで縛られて、下の子は自由に遊べてる。
恋も貴族は貴族、平民は平民と身分によって決まっている。
わたくしはそんな日常が嫌で嫌で、つい全てを投げ出して部屋に立てこもった日があったわ。
するとドアがたたかれて、小さい頃のジェスがわたくしを部屋から連れ出してくれた。
わたくしの初恋だった。」
A「・・・御姉様。
美しい思い出ですわね。」
姉「この思い出がなかったらわたくしはもう居ませんでしたわ。」
A「ちなみに今もそうですか?」
姉「____ええ。」
A「ふーん・・・。」
姉「な、なんですの?」
A「・・・ジェス、盗み聞きしていないで出てきたらどうかしら?」
姉「え!!」
ジェス「・・・なんで分かったんですか?」
A「10年ちかく一緒にいたら嫌でもわかるわよ。」
姉「な、なんで?!
それじゃあわたくしの話も・・・」
ジェス「申し訳ございません。
聴いてしまいました。」
姉「・・・そう。」
A「それじゃあわたくしはもう行きますのでごゆっくり。
ジェス、1日休暇を与えます。
あと・・・______。」
ジェス「?!」
A「それではご機嫌よう。」
パタン___
ジェスsaid
全くA様は何を考えているのか。
姉「何を言われましたの?」
そういう女はA様の御姉様だ。
ついさっき、告白され、どう断るか迷っている。
さっきのA様の言葉もまた思い出し、緊張する。
『男を出せよ』との言葉。
つまりせがまれたら体を重ねなきゃいけない。
姉「・・・ジェス。
一生のお願いを聴いてくださる?」
ジェス「なんでしょうか?」
姉「わたくしを・・・Aだと思って抱いてちょうだい。」
ジェス「・・・は?!」
予想は当たっていたが、なぜそこでAの名前が出てくる?
姉「バレバレですわよ?
貴方がAに惚れていること。」
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ikaretausagi(プロフ) - 感謝はここでします!!なんか話を区切るといやだなーと思う人もいるのでここでコメント返しもしていきたいと思います。まずお気に入り登録者10人ありがとう!!そして2000hitごえ!!感謝感激! これからもこんな語彙力がない作品を愛読してください(^з^)-☆Chu!! (2019年2月18日 7時) (レス) id: 426a2a4472 (このIDを非表示/違反報告)
ikaretausagi(プロフ) - お久しぶりです皆様。なんかいきなりオリジナルストーリーが書きたくなってかいてみました!なんか更新ゆっくりなペースですがよろしく!!星やリクエストも募集中です!。 (2019年1月16日 7時) (レス) id: 426a2a4472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ikaretausagi | 作成日時:2019年1月12日 16時