行かないで・・涙。おまけ(tkxin♀)涙シリーズ(１)

＝ドキドキ・３＝ ページ29

「ごめんね、光さん。」

「んーん。ありがとう、宏太さん。
　私、宏太さんのその優しいところと
　優しい声と、優しいおっきな手と
　くしゃって笑う、可愛い笑顔が好き。
　・・あ、でも。全部・・全部好きよ。
　宏太さん＿＿＿。」


「ありがと、光。」

ぎゅぅぅっと強く抱き締めてから

そっとテレビのリモコンを持って

テレビを消して

「光、お布団・・行こうか？」



俺を見つめて、コクリと頷いた光さんを

そっと抱きかかえて、お姫様抱っこすると

光さんは、俺の腕の中で

両手で顔を覆って、恥ずかしそうに

「や・・。宏太さんってば・・
　もぅ。王子様みたいね・・。」




「ふふ。可愛いなぁ〜。」




スーッと襖を開けて

そっとゆっくり閉めてから


優しく光さんを布団に降ろす。




もじもじ、ドキドキしてる光さんを

また腕の中に抱き寄せて、

あぐらをかいている膝に

横を向いて座らせる。




頬を優しく撫でながら

「光、キスしていい？
　ふふ・・フレンチじゃないヤツ。」



「ぅ、ぅん。いいよ・・して。
　はい、ん――。」



クリクリした瞳を閉じて

唇を俺に向ける。




俺は「ふふ。」っと笑ってから

そっと、ちゅっと、ムチュッと

唇を塞いだ。




「んぅっ＿＿＿。」


可愛らしい吐息を漏らして

少し開いた唇の隙間から俺は

ソロリと舌を滑らせる。



「んっ・・んふ・・ぅんっ・・んっ」



戸惑ってる柔らかい舌を

絡め取って、吸い

クチュリと舌を、混ぜ合わせて

お互いを求め合う。


「っんっ・・んぁっ・・んんっ」




たどたどしい舌を、シュルリと解いて

そっと唇を名残り惜し気に離すと

蕩けた瞳を、ゆっくりと開けて

うっとりと俺を見つめ


「ん・・。きす・・舌はいったぁ・・。」



「どう？ディープなの・・ダメだった？」


「んーん・・。きもちぃ・・。
　宏太さんの舌って・・気持ちいーのね。
　んふふ。」


「気持ち良くて、しあわせ？」


「ん。とっても、しあわせよ・・宏太さん。
　もっと・・して？キス、たくさんして？
　今私、色んなトコ、じくじくしてるの。」



「ふふ。おっ。大分慣れてきた？
　光のお誘い、可愛いね。」


「も、もう。お誘いだなんて・・
　そんなんじゃないの。・・もぅ。
　あ。で、でも・・。」



「でも、何？」

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